• 2024.06.25
  • 今年で50周年を迎えた「Country Road」

オーストラリアのリテイルブランド「Country Road(カントリーロード)」
オーストラリアでは知らない人はいないのではというくらい知名度が高いファッション&ライフスタイルブランドです。マイヤー、デイビッド・ジョーンズというオーストラリア二大デパートでも扱っているブランドで、国内だけでも110店舗以上を展開しています。
1974年に女性のシャツブランドとして設立され、メルボルンに第一店舗を構えました。その後オーストラリアの最大デパート、マイヤーへ店を出し、1984年にはニュージーランドへ進出。1986年からはメンズウェアも手掛け、その二年後にはアクセサリー類も展開しアメリカへも進出、1993年にはシンガポール、ジャカルタ、香港とアジアへも進出しています。
私がカントリーロードを知ったのは、21歳の時、初めて観光でオーストラリアのシドニーへ行った時でした。美しい歴史的建物を使ったショッピングセンター「クイーンズビクトリアビルディング」の中にもカントリーロードがありました。カントリーロードの洋服はシンプル&ベーシックなものが多く、当時の私にはピンとこなかったのですが、この有名なデパートにお店を構えているくらいだから、このブランドはオーストラリアでは人気なんだろうなと思っていたのを思い出します。
カントリーロードは、Tシャツやデニムなどのカジュアルスラインとオフィスでも着れるビジネスラインとを扱っています。その他、ティーン、キッズ、ホームインテリアなども展開しています。流行を取り入れたトレンドのものも毎シーズン取り扱ってはいますが、基本はベーシックで長く着られるアイテムが中心となっています。
ちなみにカントリーロードと同じグループ企業で、バッグや財布、アクセサリーを展開している、「Mimco」は15年ほど前、オーストラリアでブームを起こし、オーストラリア人の女の子がこぞってMimcoのバッグを持っていたなんていう時代もありました。その点、カントリーロードの人気は特に浮き沈みもなく、好きな人からずっと長く愛されている安定したブランドという感じです。もしかしたら私が知らないだけでその昔は大流行していたこともあったかもしれませんが。最近のファストファッションブランドのように裁縫が雑だったり、洗濯時の色落ちが激しかったり、縮みがひどい粗悪な製品がいまだ多く出回っている中、カントリーロードは素材の品質、耐久性にも重点を置いています。価格帯はビジネスシャツがAUD$150前後、TシャツがAUD$50~60位、パンツやジーンズがAUD$150~200位、サンダルやスニーカーがAUD$130~200位と正直、安くもなく高くもない微妙な価格帯。日本には同程度の品質のものがもっと安く出回っているので、この価格帯で売れるのはオーストラリアだからだと思ってしまいます。
設立当時から今までずっとブレないブランドイメージとスタイルを保ち、長年愛用できる高品質さに加え、少しだけトレンドを取り入れた、でもそこまで流行にも左右されすぎないスタイルがオーストラリアで長年愛される人気の理由かもしれません。
実は、私自身、カントリーロードの洋服を一度も購入したことがありません 笑。今の私にはシンプルすぎて21歳の頃の私と同じでいまだにまだピンときません。でも将来もうちょっと歳をとってシンプルなコーディネートがしたくなるかもしれないし、もしかしたらいつかカントリーロードの服を着ることもあるかもしれません。なのでまだまだあと10年、20年このブランドが健在でいてくれると嬉しいです。


ミニ丈でも品があるドレス(左) シンプル&ベーシックなデザインが中心(右)


コットン製のバッグは毎シーズン色々な柄や色を展開している、定番のバッグ。
こちらはメンズコーナーのもの。カラフルな女性用もあります。

特派員

  • 菅沼 千栄子(旧姓 名倉)
  • 職業会社員

2000年に渡豪。日系旅行会社勤務等を経て、2014年から現地建設会社に勤務。休日は、趣味の一つであるソイキャンドル作りやビーチウオークを楽しんでいます。当地のレアな生活情報をお伝えしたいと思います。

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