• 2018.12.19
  • 恐怖のクリスマス
そろそろクリスマス~。
ララリララ~・・・なんて夢心地ではいられません!
特に子供を持つ親にとっては、「クリスマス」という言葉を聞くだけでもピリピリするような、いや~な時期なのです。


その理由はというと。
1)子供達へのプレゼントの用意。サンタクロースに何をお願いするのか、うまく聞き出さねばならない。ちなみに、早く買いすぎると失敗し、苦しい言い訳をすることになる。
2)家族へのプレゼントの準備。一人一人何が一番喜んでくれるだろうかを想像しながら、贈り物を予算内で考える必要がある。
3)クリスマスのせいで、お店がどこもごった返している。混んでるだけでなく、レジでも並ぶ。
4)呼んだり、呼ばれたり、レストランでお食事したりと、イベント事が増える。学校や習い事関連のイベントもしかり。
5)大家族とのディナー、およびその準備。
6)クリスマスデコレーションが面倒臭い。
7)クリスマスデコレーションやプレゼントグッズ、包装紙などで家の中が汚れるし、ゴチャゴチャする。
8)色々とあって、この時期に結婚してしまった。

最近は、1、2、3に関しては、テクノロジーの恩恵にあずかり、すべてインターネットで済ませている。4、5はお酒の力を借り、6は子供達を巻き込み、7はちょっとの辛抱だと自分に言い聞かせ、目をつむる。そして8はというと、実は結婚して16年間一度も結婚記念日とやらを祝った事なし。

そうでもしないと、ドドド・・・と迫り来る、世の中のハッピーエネルギーは、私にはキラキラ眩しすぎて、とても受け止められないのです。
私は、一年の終わりはじっくりと、今年も一年を乗り越えたんだという実感を持って、センチメンタルにしっとりと暮らしたいのだ。


こう書いている横で上の子が、クリスマスに欲しい物をマジックペンの色を変えながらせっせとリストしている。そして下の子からは、既にサンタクロースへの手紙を預かっている。
「僕は、スポルティングファンです。サンタさんは? はい・・・いいえ。Xをつけてください。」
思わず、自分の気持ちをシェアしようと思ったのかしら。
子供達にとって12月は、魔法にあふれ、ワクワクが止まらない特別な時期なのですね。


ポルトガルでは雪は降りませんが、クリスマス近くなるとそれなりに冬らしい空気になります。
我が家では、夜になると薪ストーブを焚きます。
真っ赤に溶けるような炭を見ながら、ワイングラスを傾ける時期になりました。
ああ、クリスマスだなぁ。

特派員

  • 太田めぐみ
  • 職業修復士、通訳、コーディネーター/Insitu(修復)、Kaminari-sama、ノバジカ、他

ポルトガル在住の保存修復士。主に、絵画(壁画)や金箔装飾を専門にし、ユネスコ世界遺産建築物や大統領邸の内部を手がける。シルバーコースト近くの村で、地域に根付いた田舎暮らしを満喫している。趣味は、土いじり。

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