• 2022.10.03
  • リスボン公共交通機関が無料
先月末、無事リスボンに到着!
大袈裟に言いたい理由は、予定のフライトが欠航になり、ポルトガル戻ってくるのが大幅に遅れたからである。

なぜ急に欠航になったか。
それは、リスボン空港のストライキによるもの。正確に言えば、羽田空港からは便は飛んでいるが、トランジット国からリスボン行きの便が欠航という事になる。
空港のストライキは他国でも発生し、しかも全てのフライトがキャンセルされた訳ではないらしいので、私の場合は、運が悪かったと思うしかない。

ポルトガルでは既に予定があったので、航空会社に連絡し、なるべく早い便で変更を願い出たが、混み合っていて、やっと取れた便は3日後のものでした。しかもトランジットタイムが長い!
羽田空港を出て、リスボンに到着した時は既に24時間以上経過しており、荷物をベルトコンベアから下ろすのに最後の力を使い果たし、ゲートを出るときは本当にヘロヘロな状態でした。

それでも、便が欠航になったことを東京にいる時に知って良かった。なぜなら、大量の荷物と共に、トランジット国で3日間も過ごすことは相当のストレスだっただろう。帰路の途中で足止めを食らわなかったのは、不幸中の幸でした。

ポルトガルに着いて一週間経ち、一番違和感を感じたのが、マスク。完全に通常に戻っている世界。2ヶ月間という時間と日本とのギャップが大きすぎ、まるでタイムスリップしたのかと感じた。
口に手を当て、マスクをしてなくて焦ることや、思わずカバンに手を入れマスクを探っている自分に気づき、恥ずかしくなる。習慣とは恐ろしいものです。



私が一時帰国している際に、リスボンでは歴史的な変化がありました。
それは、リスボンの公共の交通機関が子供とお年寄り対象に無料になったことです。
2017年から、元々12歳までの子供の交通料金は無料ではありましたが、2022年8月からは、更に13歳から18歳までの全ての住居者、23 歳までの学生、65 歳以上の高齢者が、地下鉄、公共バス、ほとんどの鉄道路線、市内の路面電車を無料で利用できる計画に乗り出しました。

なんてイキなこと。

ガソリン代の高騰による貧困層への影響を軽減するのがこの試みの一つではあるが、リスボンは、EUの100の気候中立都市の1つになるための申請をしたため、都市の気候変動に対する措置が重要になってきている。
リスボン市は、よりサステナブルな交通手段のサポート、およびその向上を目標としており、MOVE Lisboa(Mobility Strategy Vision 2030 – 移動戦略ビジョン2030)といった取り組みや、歩行者のための計画、街中を移動する女性の安全性への取り組みに新たに焦点を当てています。

リスボン市長は、この政策が首都リスボンだけでなく、将来的には約 300 万人以上が住んでいる首都圏全体(リスボン州)に拡大できることを望んでいると語っている。

そして、次はポルトガル共和国。その頃にはEU全土、、、そして世界中で確立されるようなムーブメントになるといいなと思う。

特派員

  • 太田めぐみ
  • 職業修復士、通訳、コーディネーター/Insitu(修復)、Kaminari-sama、ノバジカ、他

ポルトガル在住の保存修復士。主に、絵画(壁画)や金箔装飾を専門にし、ユネスコ世界遺産建築物や大統領邸の内部を手がける。シルバーコースト近くの村で、地域に根付いた田舎暮らしを満喫している。趣味は、土いじり。

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