• 2026.02.04
  • ストライキでフライト欠航? そんなの、まさか、、、と思っていた
ポルトガルという国は、ストライキが多い国だと思う。
そして何より厄介なのは、ストライキの情報がこちらにうまく届かないことだ。そもそも私たち家族は、ポルトガルのテレビニュースをみないので、一般常識に追いついていないところがある。田舎生活だし、都会の情報はそこまで必要ないだろう、と勝手に思っていた。
これまで子どもたちが通っていた学校は、公立校とは違うシステムだったため、幸いストライキの影響をまったく受けずに済んだ。旦那は自宅勤務、私は車通勤で、公共交通機関とも無縁。つまりストライキに振り回される機会がほぼなかった。
ところが今年(2025年)から状況が変わった。娘は公共のバスでリスボンの大学に通うようになり、息子も公立高校へ転校して、市営バスでの通学が始まった。これが何を意味するかというと --- 今更ながら、ストライキに振り回される生活が始まったということだ。特に息子の場合、ごく普通の公立校なので、講師を含む学校関係者のストライキの影響をも受ける。
転校して、最初の学校ストライキでは、家族中で大きなハテナ(?)を浮かばせた。情けないことに、経験が浅すぎて、何をどうするのか分からない。とりあえず学校を休ませた。今思えば、とりあえず学校に車で送って行くのが正解か。

たまにリスボンに出た際、交通機関のストライキに出くわすことがある。地下鉄まで下りると人影がなく、様子がおかしい。改札のところで初めて「運営していない」ことに気付かされる。もっと大々的に告知をしてほしい、といつも腹立たしい気持ちになる。

そして今回、ストライキのおかげで、一時帰国の予定がひっくり返るのでは、とヒヤヒヤさせられる経験をした。結果としては何の問題もなく日本に到着したのだが、危うく大パニックを起こすところだった。
というのも、日本へ発つ前日に、飛行場・航空機を含む全国的なゼネラルストライキが計画されており、この日のフライトはキャンセルされ、前後3日間以内のスケジュールでフライトを取り直すよう発表されていたからだ。私たちのフライト日とは重なってなかったものの、交渉がうまくいかなければ、もちろん翌日まで影響が及ぶ。そうなれば、私たちの便も飛ばない可能性があった。
ポルトガルを発つ飛行機が変更されるだけならまだしも、そこからさらにトランジットして別の国の航空機に乗り継ぐ --- 私たちみたいなケースは、ちゃんと保証されたのだろうか? 想像しただけでもストレスで胃が痛くなる。
ストライキの当日、およそ400便が欠航したと報告されており、ほかにも交通機関、鉄道、バス、病院など多くの公共サービスが止まり、都市全体で混乱が起きたそうだ。

実は今回のフライトには、もう一つの不安要素があった。それは、中華航空で北京経由、日本入りを計画していたことだ。出発間近、日本のメディアは台湾有事の話題でもちきりで、日本観光を予定していた旅行者がキャンセルしている、という損失のニュースまで流していた。終いには中国人の友達にまで「両国大変なことになっている」と言われる始末で、北京でいきなり日本行きのフライトがキャンセルされるのではと、不安で仕方なかった。
結局は、拍子抜けするほどスムーズで、無事に日本の地に降り立った。
余談だが、中国の空港で印象に残ったことが3点ほどある。
1つ目。マカオ行き、台湾行きも、日本行きと同じよう出国手続きするようになっていたこと。 
2:カップ麺の自動販売機が各所にあり、給湯器からはお湯も出ること。
3:情報を得るためインフォメーションに寄ったら、カウンターの男性と英語でコミュニケーションが取れなかったこと。それでも翻訳機械をすぐに向けられ、それに話しかけることで会話としては成立した。
中国は、進展しているようでも、根本は古いままという印象を受けた。なんか、ホッとした。

特派員

  • 太田めぐみ
  • 職業修復士、通訳、コーディネーター/Insitu(修復)、Kaminari-sama、ノバジカ、他

ポルトガル在住の保存修復士。主に、絵画(壁画)や金箔装飾を専門にし、ユネスコ世界遺産建築物や大統領邸の内部を手がける。シルバーコースト近くの村で、地域に根付いた田舎暮らしを満喫している。趣味は、土いじり。

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