夏になりいちごの収穫が減少してくると、様々なベリーの収穫時期が訪れます。日本でもラズベリーの収穫は主に北海道と長野県だそうで、北海道と緯度が同じのドイツの気候はベリーの栽培に最適であると言えます。
甘酸っぱくて見た目も可愛いベリーには、ビタミンをはじめとした栄養素がぎゅっと詰まっています。また、ビタミンB群の一種である葉酸やペクチンという食物繊維も豊富なため、血糖値の急激な上昇を抑えたり、腸内の善玉菌を増やすことで便秘解消にも役立ちます。ブルーベリーなどの紫の色素に含まれるポリフェノールの一種「アントシアニン」は疲れ目に良いとされ、老化の原因となる活性酸素が作られるのを抑える働きがあります。またベリーには生活習慣病の予防によいとされるカリウムや、貧血予防に効果がある葉酸が含まれるので、抗酸化作用と美容効果が期待できる嬉しい夏の食べ物と言えます。
<期待される効能>風邪予防、美肌効果、がん予防、貧血予防、生活習慣病の予防(高血圧、動脈硬化、脳梗塞、心筋梗塞など)但し、ベリーは日持ちがしないため、収穫したら冷蔵庫で保管しすぐに食べなくてはなりません。ですから、ベリーの多くは冷凍保存をするか、ジャムやソースや果実酒にして長期保管されます。
Johannisbeeren ヨハネスベリーヨハネスベリーは日本語で「フサスグリ」と呼ばれるヨーロッパ原産の果実。そのままではかなり酸味が強く、種が多い。砂糖と一緒に煮て種を取り除き、ジャムや果実酒などに加工して保存されることが多い。
Himbeer ヒンベア日本ではラズベリーのことで、フランス語ではフランボワーズとも呼ばれる。とても柔らかくて、甘酸っぱい。この時期ドイツでは生食用のラズベリーがスーパーで入手可能。
Brombeeren ブロンベーレン日本で言うブラックベリー。真っ黒にぷっくり熟してくると食べごろ。果実は酸味の強いものと、比較的少なく生食に向くものとがある。いずれもジャムなどへの加工には最適。
Rote Grütze ローテ グルッツェ「Rote Grützeローテ グルッツェ」は生クリームやバニラソースをかけて食べます。
その他、Stachelbeerenシュタヘルベーレンは、日本では「セイヨウスグリ」や「グーズベリー」とも呼ばれるベリーの一種。ドイツ語で Stachelシュタヘルという意味は「とげ」という意味で、とげとげした果実はケーキとしての人気があります。
夏の恵みであるベリー。美容・若返りのためにも美味しく召し上がれ♪