この宿り木はドイツ語でMistelミステル(学名Viscum album)と言います。
12月に白い粘り気の実がなると鳥がその実を食べ、木の幹や枝に落とすので、そこから根が出て寄生します(白い実は毒性があるので、子供達が口に入れなように注意してください)。寄生している木から水分や養分を吸い取りますが、自分で光合成できるので滅多に樹木を枯らすことはないそうです。冬になり木が落葉すると丸い形をした宿り木が現れるので、その名のとおり他の樹木に寄生して生息しているのが顕著に分かります。
宿り木の葉は肉厚で薄いグリーン色で、可愛い耳のような形をしています。また、古くから不思議な力のある薬用植物として語り継がれています。
宿り木は特に高血圧予防に効果があるそうです。また、心臓衰弱や動脈硬化にも効能があり、ホメオパシーではガン予防にもなるそうです。
薬用ティーの作り方
生の宿り木(Mistelミステル)は少々毒素を含んでいるので、必ず冷水で煎じます。
準備
•冷水に宿り木の葉を入れて、一晩煎じる。(8時間〜12時間)
•次の朝、葉を取り出してから、ゆっくり適温になるまで温め、少しずつ飲用する。
もちろん、商品化されたものを購入できます。
寄生というと余りイメージが良くありませんが、古代から神秘なパワーを持つ縁起の良い植物なので、散歩の際は樹木の高い位置にある宿り木から不思議なエネルギーをもらう気持ちで眺めてください。
但し、ドイツでは宿り木は自然保護下にあるのでくれぐれも勝手に採らないように!