この時期、お花屋さん、スーパーマーケット、路上の屋台など至る所でチューリップの花束が売られており、ガラスの花瓶にふんわりと飾りたくなる代表花です。
花言葉
ドイツでチューリップの花言葉は、
「Du bist zu keinen echten Gefühlen fähig. 君は本当の気持ちを感じることができない。」
と言われることがしばしばあるため、愛の告白にチューリップの花束は不向きのようです。(やはり、愛の告白には赤いバラの方がポピュラーでしょうか。)
また、「Ich bin im siebenten Himmel im meiner Liebe zu Dir. 君への僕の愛は第七天国にいるようだ。」と解釈されることもあるので、好きな人へチューリップを7本プレゼントすることで、良い解釈として捉えることができます。
この相対的な二つの意味は矛盾していますが、花の色によっても意味が違うので、知っておくと便利でしょう。
例えば、赤色=愛、黄色=太陽のような笑み、ピンク=思いやり、白色=失われた愛、紫=気高さ・謙虚さ
単純に誰かを喜ばせたい時は「黄色い花束」がオススメで、「色とりどりの花束」はschöne Augen machen(綺麗な目にする)という意味があるので好意のある人以外には送らない方が無難だそう…。
お手入れ方法
さて、チューリップはとても水を吸いあげる力が強く、花瓶の中でもどんどん成長するので、長持ちさせる方法をお伝えします。
1、 水切りをする。
2、 水につかる余分な葉っぱは取る。(垂れ下がっている葉っぱは形を変えずに、両方向から斜めに少し短めに切ると格好が良くなります)
3、 水は多すぎず、少なすぎず。(春の球根花の切り花は茎がみずみずしくて柔らかいので、茎に水が浸かっていると腐りやすいため)
4、 花首のところに針を刺す。(チューリップは光に向かって成長する性質があり、翌日ピーンと真っ直ぐに伸びたり、全部の花が一方向を向いてしまうことがありますが、道管に針を刺すことで、いけた時の形が崩れにくくなります。)
TIPP:
少し変わったチューリップを楽しみたい方は、花びらを開いてみてください。少ない本数でも面白いいけ方ができますよ!
チューリップの楽園
オスマントルコ帝国で栽培されていた「チューリップ」は16世紀ごろヨーロッパに伝わり、オランダが世界的に有名となり、オランダの国花となりました。
中でもアムステルダムから40kmほど離れた世界最大の花の楽園「キューケンホフ公園」はとても有名です。毎年3月中旬から5月上旬まで8週間だけ開園される、総面積32haという広大な土地一面に咲いたチューリップを一目見ようと世界中から沢山の人が訪れるそうです。
オランダまで行けなくても、お家で飾ったり、近くの公園やお花畑で春の風物詩「チューリップ」を満喫してみてください。