• 2024.10.11
  • 御歳96歳ペルーを代表する彫刻家ビクトルさんのアトリエを訪問し、彼の小学生のご子息と会ってきました!
9月下旬に入ると、年末がグッと近づいてきた気がするのは気のせいでしょうか。先週は、JICAの業務で首都リマに滞在していました。久しぶりの首都は刺激的で本当に楽しかったです。半年ぶりに同じ時期にペルーに派遣された同期の皆さんとお会いすることができ、嬉しさのあまり喋りすぎたため、喉が枯れてしまいました。普段、パラカスにいると、日本語を使う機会が全くない上に、スペイン語は喉が枯れるほどまだ使うことができないため、喉がびっくりしちゃったみたいです。


首都リマでの一番大きなミッションは、パラカスミュージアムにおける私の9ヶ月間の活動報告と、来年度に向けた活動計画を発表することでした。スペイン語で15分間のプレゼンテーションということで、まあまあ緊張しました。正直、大勢のペルー人のみなさんとペルー日本大使をはじめとする自分よりはるかにスペイン語が堪能な日本人のみなさんの前で、下手くそなスペイン語で発表するというのは、なかなか精神的にキツかったです。スペイン語をもっと上手く話せるようになりたいという気持ちも倍増しました。


このような機会でもないと、自分のペルーでの仕事についてしっかり振り返ることもしないので、本当にありがたい機会でした。アウトプットすることはやはり私自身を成長させることに繋がるのかも?!と感じたりもしました。私の下手なスペイン語を嫌がらずに聞いてくださったみなさんに心から感謝申し上げます。


JICAのスケジュールの合間に、Víctor Delfín(ビクトル・デルフィン)というアーティストのお家兼アトリエ兼ミュージアムへ行ってきました。
ビクトルさんの有名な作品といえば、リマの有名観光地でもあり、1993年につくられた「アモール公園(Parque del Amor)」にある、海の前で恋人たちが永遠のキスをする巨大彫刻オブジェ"El beso(接吻)” です。アモール公園は、ナショナルジオグラフィックで「世界で最もロマンチックな場所50選」に選ばれた場所でもあります。



公園の周りは、ペルーの詩人たちの詩で飾られていたり、歴史上のカップルの名前が書かれてあったりもします。しかも、太平洋の絶景を眺めながら夕日を鑑賞するというロマンティックな体験もできます。とにかく、名前の通り「アモール(愛)」要素がいっぱいなのです。因みに、こちらのオブジェは、幅8.02メートル、高さ7.31メートルあると言われています。


ビクトルさんは、1927年生まれ96歳のアーティストでしかもリマに住んでいらっしゃると聞いたので、これは会いに行かねばと行ったのですが、残念ながら奥様とご子息(小学生)にしか会えませんでした。14時すぎると会ってくれないそうです。ビクトルさんのお家へ行った一番の収穫は、85歳を過ぎても子どもを生むことができるんだ!っていうことでした。「人間ってすごいなあ〜」と自然と口からそんな言葉が出てしまいました。それではこのあたりでアディオ〜ス!南米ペルーのイカ州パラカスより山本粧子でした。


特派員

  • 山本 粧子
  • 職業JICA青年海外協力隊

ペルーのイカ州パラカス在住。現在はフリオ・セサル・テージョパラカスミュージアムでイベントの企画運営をしています。「人間とはなんだ」というテーマで絵を描いてきました。2025年7月〜9月ペルーにて個展開催決定!
皆さんにペルーへ遊びに来てもらえるよう、ペルーのOMOSIROIをお届けしたいと思います。

山本 粧子の記事一覧を見る

最新記事

リポーター

最新記事

PAGE TOP