首都リマでの一番大きなミッションは、パラカスミュージアムにおける私の9ヶ月間の活動報告と、来年度に向けた活動計画を発表することでした。スペイン語で15分間のプレゼンテーションということで、まあまあ緊張しました。正直、大勢のペルー人のみなさんとペルー日本大使をはじめとする自分よりはるかにスペイン語が堪能な日本人のみなさんの前で、下手くそなスペイン語で発表するというのは、なかなか精神的にキツかったです。スペイン語をもっと上手く話せるようになりたいという気持ちも倍増しました。
このような機会でもないと、自分のペルーでの仕事についてしっかり振り返ることもしないので、本当にありがたい機会でした。アウトプットすることはやはり私自身を成長させることに繋がるのかも?!と感じたりもしました。私の下手なスペイン語を嫌がらずに聞いてくださったみなさんに心から感謝申し上げます。
JICAのスケジュールの合間に、Víctor Delfín(ビクトル・デルフィン)というアーティストのお家兼アトリエ兼ミュージアムへ行ってきました。
ビクトルさんの有名な作品といえば、リマの有名観光地でもあり、1993年につくられた「アモール公園(Parque del Amor)」にある、海の前で恋人たちが永遠のキスをする巨大彫刻オブジェ"El beso(接吻)” です。アモール公園は、ナショナルジオグラフィックで「世界で最もロマンチックな場所50選」に選ばれた場所でもあります。
公園の周りは、ペルーの詩人たちの詩で飾られていたり、歴史上のカップルの名前が書かれてあったりもします。しかも、太平洋の絶景を眺めながら夕日を鑑賞するというロマンティックな体験もできます。とにかく、名前の通り「アモール(愛)」要素がいっぱいなのです。因みに、こちらのオブジェは、幅8.02メートル、高さ7.31メートルあると言われています。
ビクトルさんは、1927年生まれ96歳のアーティストでしかもリマに住んでいらっしゃると聞いたので、これは会いに行かねばと行ったのですが、残念ながら奥様とご子息(小学生)にしか会えませんでした。14時すぎると会ってくれないそうです。ビクトルさんのお家へ行った一番の収穫は、85歳を過ぎても子どもを生むことができるんだ!っていうことでした。「人間ってすごいなあ〜」と自然と口からそんな言葉が出てしまいました。それではこのあたりでアディオ〜ス!南米ペルーのイカ州パラカスより山本粧子でした。