フランス南東部のグルノーブル市は、アルプス山脈の麓、イゼール川沿いにあり、周囲を岩山に囲まれた美しい街です。クロード・ルルーシュ監督の「白い恋人たち」という映画をご存じでしょうか?こちらは、ちょうど50年前の1968年に開催された第10回冬季オリンピックの記録映画なのですが、その開催地がここ、グルノーブルでした。
グルノーブルの観光名所「バスティーユ城塞」
アルプスの山々がすぐ近くに見える
そのグルノーブルで、11月11日から14日の4日間、「ハイレベル・フォーラム」と呼ばれる国際会議が開催されました。この国際会議は、2012年に初開催されて今回で7回目を迎えました。主催はフランスの原子力・代替エネルギー庁の技術研究部門(CEA Tech)で、それぞれの都市や地域を代表したイノベーションを担う機関や大学、自治体などが参加し、交流を深めることを目的とされています。
※ハイレベル・フォーラムの公式ウェブサイトは
こちら
今年の参加者数は過去最大となる約40の都市と地域から総勢約150名でした。大阪からはナレッジキャピタルが中心となって、大阪市、大阪大学の方々と共に9名の代表団を組織して参加しました。参加した代表団の中では大阪の人数が最も多かったそうです。
晩餐会でステージに上がる大阪の代表団
オープニングの交流会の様子
開催初日は、基調講演に続いて、ナレッジキャピタル総合プロデューサーの野村卓也が、ナレッジキャピタルの活動や成果、ネクストビジョン、そして大阪で進行中のプロジェクトについてプレゼンテーションをおこないました。他の参加者からの反応も大きく、中でも人材育成の分野については高い興味と関心が寄せられました。
また、本会議のあとには、全参加者がいくつかのグループに分かれて、共通の課題解決に取り組むワークショップがおこなわれました。その他にも、施設の見学ツアーやネットワーキング・ディナーなどがあり、参加者同士の交流の機会となるプログラムが盛りだくさん。世界中の都市や地域を代表する企業人、大学関係者、研究者などが集結する会議というだけあって、各国のイノベーション推進に向けた様々な取り組みについて、直接運営者から教えていただくことができるなど、とても充実した4日間でした。
分科会での大阪市のプレゼンテーション
ワークショップの様子
コーヒーブレイク中も積極的に交流
参加者全員で記念撮影
今回、ナレッジキャピタルがこちらの会議に参加したきっかけは、2年前に遡ります。2016年にこの会議の主催者である同庁の所管機関となる電子情報技術研究所(CEA Leti)とナレッジキャピタルは基本協定を締結して以来、様々なプロジェクトで連携を深めてきました。そして、今回はその一環として、招待を受けて参加したものです。
年に一度開催されるこの「ハイレベル・フォーラム」。次回2019年度の開催地は、すでにスウェーデンのルンドに決定しています。次回はどのようなイノベーションとの出会いがあるでしょうか!?