• 2019.10.21
  • 芸術と文化の秋!ポーランドでデジタル文化の国際会議に参加
 10月に入っても日本では暑い日が続いていましたが、近頃は朝晩も過ごしやすくなって、ようやく秋の到来が感じられるようになりましたね。「食欲の秋」や「読書の秋」といった言葉に代表されるように、秋は文化的な活動が盛んになる季節でもあります。

 ところで皆さん、今年、日本とポーランドが国交樹立100周年を迎えることはご存知ですか?この記念すべき年に、ポーランドの文化や芸術に関するイベントが、一年間を通じて日本の各地で開催されています。音楽、映画、演劇、ダンス、絵画や彫刻、現代アートなど、実に様々な作品が、日本とポーランドの交流を目的に紹介されているのです。

参考:https://instytut-polski.org/100th/

 そんな中で、ポーランドの国立文化機関「アダム・ミツキエヴィッチ・インスティテュート(AMI)」が、その文化事業の推進に大きく関わっています。AMIは、ポーランド文化を世界に発信し、国際的なポーランド文化のブランドを構築するミッションのもと、2000年にポーランド文化・国家遺産省傘下に設立された文化機関です。

 ナレッジキャピタルとは、2017年に相互連携の覚書(MOU)を締結して以来、交流や情報交換を継続して来ました。
 昨年の11月には、ポーランドの歴史や文化を先端技術やアートを駆使して表現するKoncept Kultura財団が制作したVR映像体験を、ナレッジキャピタルの「The Lab. みんなで世界一研究所」に展示し、一般公開しました。それに合わせて、ポーランド人の国際的な映画監督が来日し、ポーランドを代表する文化研究家「ブロニスワフ・ピウスツキ」に関するドキュメンタリー映画の上映会なども開催しました。


VRでポーランドの歴史を体感しました

ドキュメンタリー映画の上映会の様子
参考:https://kc-i.jp/information/987/


 そして今回は、ポーランドの首都ワルシャワでAMIが主催した、デジタル文化に関する国際会議「Digital Cultures Conference」に招待を受けて参加して来ました。
 2日間の会期中、「Living Archive(生きたアーカイブ)」をテーマに、文化関係者やデジタル技術の専門家などがプレゼンテーションとワークショップを行い、最新の技術を活用した文化発信や文化的史料の保存など、興味深いプロジェクトの数々を紹介しました。


会議の会場はワルシャワにある古い劇場

AMIのディレクターによるオープニングスピーチ

 基調講演で登場したのは、オーストリアのリンツ市に拠点を置くクリエイティブ・文化機関「アルスエレクトロニカ」のアーティスティック・ディレクターを務めるゲルフリート・ストッカー氏。ナレッジキャピタルが主催するアワードの審査員も務めていただいている方です。
 私たちは日々の生活でアーカイブを生み出し続けると同時に、日々アーカイブの中に生きている(Living in Archives)という視点から、デジタル技術がいかに今日の文化形成に影響を与えるかについて講演をされました。


ストッカー氏の基調講演の様子

会議の合間には個別商談会も開催

 ナレッジキャピタルもこの国際会議の中で、AMIとの過去の連携プロジェクトやナレッジキャピタルの今後の展望についてプレゼンテーションを行いました。今回、アジアからはナレッジキャピタルが唯一の参加者で、その活動が文化や人材育成の分野と親和性が高いことから、今後連携したいという文化関係者からの注目を集めました。プレゼンテーションを聞いた参加アーティストからは、ナレッジキャピタルで自分の作品を展示したいなど、嬉しいコメントもたくさんいただきました。
 現在もAMIとの協力で、新たにポーランドのプロジェクトをナレッジキャピタルで展示するための協議をAMIと進めています。今後の連携にも、ぜひご注目ください!

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