ナレッジキャピタルでも、相互連携の覚書(MOU)を締結している海外連携機関との交流や共同プロジェクト推進などが思うように進められない状況があります。
こういう時だからこそ、海外連携機関との結びつきを強め、ポスト・コロナを見据えたコラボレーション・プロジェクトを創出する必要があると考えました。
そこで、WEB会議システムを使って各機関の代表者が集い、意見交換を行うオンライン・サミットを5月19日(火)15時(日本時間)から2時間に渡って開催しました。その名も、「Asia Creative & Innovation Summit」です。
ナレッジキャピタルの海外連携先は世界に16機関ありますが、そのうち、アジアに拠点を置く5つの国・地域の8機関に呼びかけたところ、各機関から即座に参加表明があり、代表者11名、オブザーバー11名の総勢22名が参加しました。
※ナレッジキャピタルの海外連携機関についてはこちらをご覧ください。
オンライン上で開催されたサミットの様子
冒頭、ナレッジキャピタル総合プロデューサーの野村卓也より、今回のサミットの開催趣旨を発表。それに続いて各機関の代表者からコロナ禍における対応策や新しい取り組みについての情報提供がありました。
ナレッジキャピタルの海外連携機関には、政府機関・公的機関の他、都市開発を行う民間企業もあります。また、そのコミュニティーの特徴についても、サイエンスセンターや商業施設などの施設を運営している機関やスタートアップ支援のためのプラットフォームを提供する機関もあります。活動分野も、アート、テクノロジー、イノベーション、デザインなど実に多様です。
各機関で展開されている様々な取り組みについての最新情報は、大変興味深く、参加者相互に刺激になったと思います。
韓国の光州に拠点を置くアジア文化院では、文化的なイベントなどのアーカイブ動画をオンライン上で公開する「Channel ACC」を、4 月 1 日にオープンしました。
タイでは、公的機関のクリエイティブ・エコノミー・エージェンシーが、オンライン・マーケティングの無料支援などを行い、中小企業の活動をサポートしています。
台湾では、台湾経済部の主導のもと、台湾デザイン研究院が運営する「ゴールデン・ピン・デザインアワード」において、新型コロナウイルス対策に関連するデザイン作品の公募を受け付けています。
サミットの後半では、世界中に向けて創造性やイノベーションにまつわる様々なコンテンツや情報をライブ配信するオンライン・チャンネルの共同開設を、ナレッジキャピタルから提案しました。
チャンネルの開設に向けては、既に実務の担当者間で今夏の配信開始を目標に準備を進めています。詳細は確定次第、皆さんにお伝えさせていただきます。
今回参加した8つの海外連携機関同士では相互の交流がなかったため、ナレッジキャピタル が中心となって開催したこのサミットがきっかけとなって新たな交流のネットワークが広がっていくことを期待しています。
現在準備中のオンライン・チャンネルの動向、そして、ナレッジキャピタルの海外連携プロジェクトに、これからもぜひご注目ください!