英語に関しては、小学2年生から習い始めます。それもABCや英語の歌を聞いて、まずは英語に親しみを持つ。などというレベルではなく、いきなり会話レベルの授業が始まります。当初、私もこれには驚きました。リトアニア人の16~25歳の85%は英語が喋れる。との事ですが、授業を聞いて納得しました。ちなみに5年生からは、ドイツ語やフランス語、ロシア語などの第2外国語を選択して習い始めます。時間割を見てアートの時間が多いと感じる人もいるかと思いますが、娘は芸術クラスに入っているからです。公立の小学校で普通クラスと芸術クラスに分かれているのも日本ではあまりないシステムですよね。道徳に関しては選択授業となっていて、宗教かエチケットのいずれを選んで授業を受けます。以前の記事にも書きましたが、敬虔なクリスチャンの多い国ですので宗教を選択する子が多いようです。ダンスに関しては、ソーシャルダンスやリトアニアの伝統的な踊りを学びます。体育は今は毎週ドッジボールをやっているそうで、リトアニアの子供達もみんな大好きです。お昼ご飯は、4時間目が終わった後の11:40~12:00の20分の間に食べます。お弁当を持っていっても良いし、給食を利用しても良いし、購買でパンとかを買ってもOKです。給食の場合は、1週間単位で注文できるため、今週は給食、来週はお弁当。といったように週ごとに選択も可能です。給食は各自の教室で食べるのではなく、食堂にて上級生、下級生と一緒に食べます。ちなみに休み時間は学校の外に出ても構わないので、上級生のお兄さん、お姉さん達は外のスーパーなどに買い物に行ったりもしているようです。次に学校と親の連絡方法の違いを書きます。日本の小学校だと学年だよりだとか、○○のお知らせみたいに学校側からのプリントが大量に配られたり、連絡帳を通しての先生とのやり取りだったり、紙ベースでの連絡が主流だと思いますが、娘の学校では全てインターネットを通してのやり取りになってます。親への連絡事項は勿論、宿題、翌週のカリキュラム、親から先生への伝達事項等、全て上記写真のサイトを通じて行われます。先生宛ての個人的な相談も出来ます。通信簿もこのサイトを通じて知らされます。紙ベースのものは一切ありません。紙で保存したい場合は、自分でサイトから印刷をします。掃除に関しては、子供が自分達で行うシステムではありません。業者がやってくれます。また、黒板係、保険係、生き物係や体育係といった係活動はありません。起立、礼や、先生さよーなら、みなさん、さよーなら、と言ったものもありません。そして、大きく違うのは休みの多さです。最近の予定に関して言えば、下記のようになってます。クリスマス休暇 12月28日~1月10日 14日間冬休み 2月11日~2月21日 11日間イースター休暇 3月21日~4月3日 14日間夏休み 5月20日~8月31日 3か月秋休み 10月26日~11月1日 7日間休みの間の宿題は、読書しかありません。日本の子供達からすると、なんとも羨ましい限りですよねww子供だけでなく、あ~、私もリトアニアの学校に行きたかった~という大人の方もいるのでは?(自分もその1人ですww)
- 2016.05.02
- リトアニアの小学校は天国?
リトアニアではサマータイムが開始され、ゆっくりとではありますが春が近づいてきている感じを受けます。日本では桜が咲き、新年度を迎えていることだろうと思います。新入学、新社会人の方々、おめでとうございます!リトアニアの新年度は9月なのですが、せっかくですので今回はリトアニアの学校、特に小学校について書いてみたいと思います。リトアニアの教育制度は、4-6-2制となっており、1~4年生までが小学校、5~10年生までが中学校、11~12年生が高校となっております。学齢は満6歳と決まっているわけではなく、日本でいう早生まれの子は入学を1年遅らせる家庭が多いので、6歳もしくは7歳で入学します。また勉強のレベルが進級に追いついていないと判断された場合は、自動的に進級できるわけではなく、小学校においても留年します。新学期、生徒達はみんな花を持ち登校します。その花は教室に飾るためではなく、先生に花をプレゼントするのです。9月1日の夕方、多くの花を抱えた人を見ると、一目瞭然で「あ~、あの人は教師なんだなー」と分かります。新学期の様子 次に授業について書きます。私の娘は現在、小学4年生です。娘のクラスを例にとって今学期の4年生の時間割を見てみますと、次のようになってます。