家庭用電化製品が発達した今の世の中、面倒臭い色々な作業は電化製品に任せられるようになって本当に便利。
ミラノには当時の主婦が洗濯をしに集まっていた洗い場の跡が残っており、外国人の観光客だけでなくミラネーゼも何度も足を止める場所となっていて洗い場を一周しながら当時の洗濯風景を想像する所があるのですが、歌好きなイタリア人のことですから主婦たちが何気なく歌を歌い始めたり世間話を交わしながら、洗濯板を使ってゴシゴシと勢いよく洗っていたに違いありません。今は、ボタン一押しで洗って絞って乾かしてくれる便利な洗濯機の時代。
さて、 ゴシゴシではなくて洗濯機にクルクルと働いてもらっている間に、その時間を利用して掃除をしてしまいましょうと効率よく考えて掃除に取り掛かった主婦もいたことでしょう。がそれも今となっては掃除機をかける主婦の存在も消えつつある現代。忠実な犬のような雰囲気を伺わせながらお掃除ロボットが家中をくまなくお掃除する光景が当たり前に。埃を吸い取ったり、水拭きしたり、乾かしたり、、、これもボタンの一押しで始まって終わらせておいてくれる電化製品。
洗濯も掃除もボタン一押しで済ませられて、ならばその間に皿洗い?とんでもない!皿洗い機もボタン1つで洗って乾かしておいてくれる時代。次から次へと電化製品のボタンを押しておくだけで家事が済ませられるようになるなんて、一昔前までは考えられなかったに違いありません。
さて、これらの機械仕掛けの心強い友達を活用して捻出できた時間と体力で何をしよう??
お料理?日本でしたら、お米を極上な出来栄えで炊いてくれる炊飯器が大活躍し、湯沸しポットで完璧なタイミングで吸物が準備できたり、魚用のグリルが別についたオーブンなど、ありとあらゆる製品がお料理のサポートをしてくれます。
食文化が少々違うイタリアでは、重宝される調理製品が違ってきます。一見炊飯器に見える製品は揚げ物用で、ポテトフライなどをあげたりするのに使います。 生ハムの塊を買って来た時には自宅でお好みの薄さを選んでスライスできるスライサーも活躍。自家製パンを作る家庭も多くてパン焼き器に、小麦粉、イースト菌、水などを放り込んでおけば機械がこねて、発酵させて、焼きたてのパンが食卓に登場。近年では、本格的なお料理ロボットの発達のお影で、外食するより自宅でお料理ロボットのお料理の方が美味しいわぁ、と言わせるほどの出来栄え。しかも、献立を上手にたてることが出来るとお料理ロボット1つで、プリモ(パスタとかリゾットとか)とセコンド(魚、肉料理)または付け合わせの野菜まで同時に仕上がるようにまでなって来ています。あっぱれ!
私がお料理ロボットの便利さを特に評価したのはお菓子作りにおいてです。ロボットの指示に従って材料を足していくこの方法は、使う調理道具が最小限に抑えられ後片付けが楽なのです。それから、お菓子作りは分量や温度、混ぜる速さなどの正確さが問われるので、ロボットの制御によって毎回安定したクオリティーで仕上げてくれるので安心感いっぱい。
さて、数々のロボットを駆使して自由時間を捻出できたところで、本当に何します??