イタリアには梅雨と呼ばれる時期はありませんが、数年前まで2月が雨がよく降る月だったことを覚えています。最近は、異常気象の影響なのか、四季でさえ無くなりつつあり、1年を通しての気候は暑いか寒いかの二季だけになってしまったようです。
ミラノの夏は、暑いです。
北はアルプスの山に囲まれているので、半盆地型の中に位置するミラノの夏は日本の夏のような湿度は無いにしても、他の州に比べるとヒートアイランドも加わって、とても暑いです。
連日30度を超える暑さが今年も到来したところで、ミラネーゼたちは既に夏バテ気味なのでしょうか、近辺での交通事故が多いのは、暑さでボーッとなっているからなのかもしれません。それとも運転中に携帯電話をいじってしまっていたとか、、、
ともあれ、暑さの到来で食欲も失せ気味な時期のミラネーゼ、冷やし中華とか素麺などがないイタリアではどんな食事で暑さを凌ぐと思いますか?
実は冷やし中華ならぬ冷やしパスタというのがあって、パスタは茹で終わったら冷やして、主にミニトマト、ミニモッツァレラチーズ、摘みたてのバジリコなどで和えていただくのが主流。
その他に、直訳するとご飯サラダと呼ばれるものは、炊いたお米を冷やしておいてから、キューブ上に切った野菜、例えば茹でニンジン、ピクルス、オリーブなどを加えて、お酢を利かせてさっぱりした味付けにした、という野菜ご飯があって、これは夏場の定番となっています。でも、冷やし中華や素麺に比べると矢張り喉越しの良さには欠けるのです。スルスルと喉を通っていくという感覚はなく、フォークで突いておいてから噛み砕いて食べる感じ。
そこで、ここでお菓子が大好きな子供達や甘党の大人たちがイタリアを楽園のように思える情報を1つ。
イタリアでは、立派な食事として見なされていて、しかも喉越しが良い食事というのが、実はイタリアンジェラート。イタリアではジェラートで、ヘーゼルナッツとか、ピスタチョとかが人気のフレーバーですが、ナッツ類を含め他の様々なフレーバーでも新鮮な果物、乳製品で製造されるので、スーパで売られているようなアイスクリームとは違う栄養成分で仕上がっているのです。
それ故、医学的にも推奨されていて、特に暑い夏場の消化器官の働きが衰えているときには、イタリアではパスタ、ピッツァ、焼肉、それこそサラダよりも、なんと個人好みで選ぶ2、3種類のフレーバーのジェラートの方が消化器官をも助けるので好ましい、とされているのです。
楽園でしょう?
食事をゆっくりする時間が無い時に試してみたところ、空腹にも悩まされずに調子よく仕事が出来るので、本当に効果的。
だからと言って、三食ジェラート!というわけにはいかない、、、