それでも迷信深いところがあって、かなりこだわるので時々驚かされます。例えば、劇場や芸能界関係者の間では、紫色の服がタブーとなっています。イタリアで紫色は、大昔には権力者の色として崇められていた時期があり、一方聖職者も紫色を着用し、そこから弔色というイメージに繋がって、更に発展して不吉な色とまで見なされるようになった経過があるようです。それが、アーチストの世界では根強く残ってしまって、頑なに紫色の禁止が今日でも続いているのです。
歌手の亡きパヴァロッティも迷信深かったのでしょうか、この紫色が原因で、歌わない!と拒否したことがあるとか。トリノの王立劇場はイタリアの中でも重要な劇場の1つに入るのですが、実は天井に紫色の部分があるので、不吉な色の劇場では歌わないとパヴァロッティはキャンセルしてしまったとか。
さらにイタリアでは、贈り物に真珠はタブーとされているのです。真珠は月の涙と云われていることから不運をもたらす物と見なされているらしい。
それから刃物類を贈ることも、、、
切る道具ということから友情や関係が切れてしまうという迷信はイタリアだけはないでしょう。がイタリアではおまじないがあって、刃物を贈られた人は、贈った人に1枚のコインをあげる習慣があって、つまり、あなたから刃物を買いました、という一種のお買い物という形式に仕上げて解決。良い策だと思います。
不吉な数字または幸運を呼ぶ数字においては各国それぞれ迷信が違っていて、国際的な今日において、それが事情をややこしくしていることもあるのでは?
イタリアでは13はラッキーナンバー。でも17はアンラッキーナンバー。でも別国では13はアンラッキーナンバー。それで思い出すのがアリタリア航空の国際線旅客機には、確か13も17の列も無かったような記憶が、、、だからと言って世界各国の迷信も配慮したら、一体どれくらいの数字を抜いた客席の旅客機になってしまうのでしょうか。
イタリア国内においても数字における迷信には、かなりの奥深さがあり覚えるのでさえ大変。とりわけナポリが発祥の、なんと1から90までの数字を網羅する迷信、スモルフィア ナポレターナは、今でも夢占いの縁起担ぎに用いられているのだとか。夢の中で強調される数字が何かを暗示しているのだとか。私は数字が苦手なせいか、数字にまつわる暗示のような夢を見たことがありません、、、
で、この1から90までの数字占い、読んでいると不思議な意味に出くわすのです。47は「死」。だけれど48は、「話す死人」。話す死人とは幽霊のようなものを指しているのかしら?夢で48が出て来たら、あなただったらどうします?お墓まいりをして先祖と話してみるとか、、、?
スモルフィア ナポレターナの数字を読んでいると、時々訳がわからない意味が出没するのですが 面白いですよ。