コンフェッティと呼ばれるもので、砂糖でコーティングされたアーモンドだと説明を受け、1つ掴んで食べようとすると、指から滑って掴み損なうくらいに表面はツルツル。
表面も硬ければ中身も硬くて、噛み砕いた後はブツブツした感触が口内を満たすので、印象は悪かったのです。その後、何かとコンフェッティをもらう機会がありましたが第一印象が悪かったので、私の家には食べずに残るコンフェッティが溜まる一方でした。
コンフェッティは、お祝い用の伝統的なお菓子。結婚式の締めくくりには欠かせなくて、引き出物の様な存在。大学卒業、洗礼式などのその他色々な祝祭にも使われ、それぞれに色が決まっていて、例えば、大学卒業様には赤、洗礼式の男の子には水色、女の子にはピンク。
結婚式のパーティー会場には、大きな器に盛られていて、招待客はスナック菓子を摘まむかの様にポリポリと好きなだけ食べたり、好きなだけ持ち帰ったりする習慣になっています。
コンフェッティの歴史は長く、古代ローマにはすでに存在したとか。当初は、砂糖が存在しなかったので、アーモンドや種などが蜂蜜でコーティングされて、貴族たちの間で重宝されたお菓子だったとか。
砂糖がイタリアでも普及してコンフェッティのコーティングに使われる様になった15世紀ごろ、アブルッツォ州のスルモーナという町で、コンフェッティが商業的産物として発達しました。イタリア人に、コンフェッティの歴史について何か知っているか?と尋ねると、スルモーナという即答が返ってくることからわかる様に、今日に至っては色々なメーカーが色々なバリエーションのコンフェッティを生産しているにも関わらず、誰もが知っている揺るぎないコンフェッティの発祥地で老舗が今でも存在するとか。
コンフェッティと切っても切り離せないのが、ボンボニエーレ。フランス語のプチお菓子のボンボンから来ているようです。イタリアのボンボニエーレは、概して小さな巾着袋や小さな箱に詰めたお菓子のことを指していて、今となってはボンボニエーレ🟰コンフェッティとなっています。
ボンボニエーレも祝祭の目的に合わせて色が決まっていて、卒業祝いには赤いコンフェッティ入りの赤い巾着、と言ったような感じになります。飾りやデザインに凝った巾着が普及して、生地もしっかりしているものばかりで、そうなると捨てるに捨てられない。かと言って別の用途に活用しやすいサイズやデザインでも無いので、正直な所もらうと困るのも本当です。
ところで金平糖の語源がポルトガル語のコンフェイトで、つまりイタリア語でコンフェッティだなんて知りませんでした。形や工程が少々違うにしても、確かにどちらも砂糖のコーティングのお菓子で、納得。