大規模な物では、4月にファッションウィーク、5月にはフード ウィーク、ピアノシティー、9月にはビューティウィークとMitoと呼ばれる音楽期間、10月にはおもてなしに関するものならなんでもがテーマのHostというイベント、場所を少々移して楽器の町クレモナでは楽器展、11月は盛り沢山で1週間のブックシティーが終わった途端にミュージックウィークが始まり、加えてジャズフェスティバル期間も11月。
この他にもオートバイや自転車の展示会、ジュエリー展示会、木工機械展示会、ワインの見本市のヴィーニタリー、革製品展示会、貿易港のジェノヴァに足を伸ばせばボートショーなどなど、見本市、展覧会、フェスティバルなどが常に行われています。その中でまだ行った事はなく、意外なテーマで面白そうなのは、パルマの町で開催されるキャンピングカーの展示会。キャンピング用品やアウトドア関係の物は何でも有り。
1週間も続かないにしても、週末だけを狙って開催される大小様々の展示会は各地で多数あり、色々な分野での職人技が目の当たりに出来て、実に興味深い体験です。
さて、その中で濃い霧がよく発生する今の季節、どんなに寒くてもそれを苦ともせずにミラネーゼが喜び勇んで出かけて行くのが、毎年12月初めに9日間に渡って行われる職人フェア。世界中の特産品、伝統工芸品、手工芸品が展示され、ショッピングのし甲斐のある大きなフェアです。全てのパヴィリオンを1日では見回れないので、毎日通う熱狂的なファンがいるフェアでもあります。
ファッションから、アクセサリー、インテリアグッズ、食品まで幅広いジャンルを扱っていて、世界中から集まってきた珍しい物、職人による見事な技巧が施された物に囲まれ埋もれます。夢中になってしまい、連れてきた自分の子供の存在を忘れ、はぐれたことでさえ気が付かず、迷子のアナウンスに気がついて、泣いている子供を引き取りに行ったという私の知り合いのお母さんもいるほどです。約束の場所に約束の時間に現れないお母さん、ショッピングに夢中のお母さんと半べそをかいている子供の姿が、実はこのフェアの隠れた売り物だったりして。
それ故に、このフェアがいかに魅力的なのかを物語っているわけでもありますけれど。