- 2015.07.31
- ワシントンD.C.が一年間で一番盛り上がる、独立記念日
7月4日は独立記念日、アメリカの誕生日でした。テレビではしきりに「アメリカ人になって(生まれて)良かったと思うことは?」と街頭インタビューしている様子が映し出され、あちこちでは4日までのカウントダウンが表示されます。いつもにも増してお店や家々に国旗が揚げられるだけでなく、当日は服装も食べ物も、みんなが星条旗の色「赤・白・青」や柄「星・ストライプ」に染まります。6月の末には子供たちは夏休みに入っているので、初夏に家族揃ってお出かけする最初のイベントです。今年は土曜日だったため、木曜日から4連休や、月曜日をお休みにする会社も少なくありませんでした。夫の会社もピクニックを催し、家族全員参加が義務付けられていたので行ってきました。仕事の一部なので夫は抜けられないし、雨が降っていましたがみんなが楽しみにしているのでキャンセルもなく、止むまで待つことに。私がイメージするピクニック、“シートを敷いて持参したお弁当を食べてゆっくり”なんて感じは全くありません。誰かが大きなグリルを運んで来てハンバーガーやホットドッグを焼き、キックベースにバレーボール、今回はロッククライミングを体験できる装置まで運び入れ、とっても体育会系なピクニックでした。とある検索エンジンにも上がっていましたが、アメリカ人にとって「独立記念日」といえば、大好きな「BBQ」もですが、やっぱり「花火」です。日本のような手に持ってするタイプの物は殆どなく、打ち上げ花火が主流なのも理由でしょうが、花火は危険物扱いのため、スーパーやコンビニ等どこでも買えるわけではありません。特定のお店のみ、しかも独立記念日前や大晦日の前などに期間限定で道路脇に現れる、黄色や赤の目立つ色をしたお店で購入します。みんな前日の金曜日から自宅の庭でドンドンパンパンと打ち上げ、当日は全米最大級の花火を見物します。日本のように情緒をもって打ち上げられるのではなく、ものすごい勢いで一気に打ち上げられるため、今年は豪雨により直前まで続いた霧も影響して、煙で空はずっと白み、全貌が美しく見えたものはほんの少しでした。素人のスマートフォンの撮影で写るはずもなく…写真は数年前の、天気がよい日のプロによるものです。photo by dpbird (出典)Flickr ナショナルモールの周辺ではパレードが日中行われ、いたるところで無料のコンサートもあったりして、1日を締めくくるのがこの花火。日本の建国記念日である2月11日は、国旗掲揚をするくらいで大きな行事は特になく、祝日でありながら何となく過ぎていくのに対し、アメリカの、この国に生きることを喜ぶ人々を見ていると、羨ましくもあり、関係のない外国人ですが一緒になって星条旗のついた服を着ておめでとう!と騒ぎたくなる、ワシントンD.C.が一年で一番盛り上がる日なのでした。