- 2017.08.16
- シュプレーヴァルト
ベルリン近郊のブランデンブルク州に、シュプレーヴァルト(Spreewald)という、運河に貫かれた森があります。ここではドイツに特有の自然景観を楽しむことができます。シュプレーヴァルト地域は、1991年にユネスコの生物圏保護区にも認定されています。この生物圏保護区の広さは475平方キロメートルで、運河の長さは1575キロあります。ベルリンからは、リューベナウ駅(Lübbenau)まで簡単に行くことができます。シュプレーヴァルトはとても人気のある保養観光地で、いつも観光客がたくさんいます。シュプレーヴァルトの森に入れる場所は他にも色々ありますが、リューベナウではボートの貸し出しもあり、町もとてもきれいです。カヌーやボートを借りたり、自転車で行ったりすれば、シュプレーヴァルトの森を自分で探検することができます。しかしシュプレーヴァルトの特徴であるシュプレー川の流れと運河を楽しむためには、やはりボートで森を進み、水上からの景色を満喫する方が良いでしょう。水上スポーツにあまり関心がない方や、方向音痴が不安だという方は、ボート・ツアーも出ていますから、こちらを利用すると良いと思います。広い運河 ツアーのボートには気持ち良く座れて、ゆっくり観光が出来ます。 環境を守るため、モータが付いたボートは郵便屋さんを例外にして誰も使うことが出来ません。もちろん森の中に住んでいる人々もいます。典型的なシュプレーヴァルトの家は古い木造家屋です。多くの家は水際に位置するため、ボートの停留所もあります。シュプレーヴァルトの家。 この家の屋根では特徴的な十字形になっている蛇が見られます。それは蛇の王様(Schlangenkönig)のシンボルです。蛇の王様と言う想像上のキャラクターは住人を守ると思われています。 シュプレーヴァルトの回りにも共にソルブ人と言う6世紀からブランデンブルク州とザクセン州とこの地域に住んでいる小数民族の文化が見えます。地名を表す看板はソルブ語とドイツ語の両言語で表記されており、数々のソルビアの祭りもあります。ソルブ語が使われる学校や、ソルブ語のテレビ番組もあります。胡瓜のピクルスの樽を利用した、かわいい小さな家が作られています。 ボート・ツアーを終えてお腹が空いたら、シュプレーヴァルトの魚料理か有名な胡瓜ピクルスを食べてみると良いでしょう。