2.アメリカでは「やあ、元気?」というのは一般的な挨拶ですこれには最初かなり混乱しました。オランダでも「元気?」というのは一般的な挨拶ですが、この質問をすることは、それが良い内容でも悪い内容でも、相手にその人の気持ちや近況について話すように促す意味合いがあるからです。でもアメリカでは違います。アメリカでは「元気です。あなたは?」あるいは「こんにちは」とだけ返事をするのが適切です。より踏み入ったことは、沈黙や表情、緊張した笑顔などから察するのです。これはかなり気づまりです。オランダとミシガンではちょっとしたおしゃべりも確実に違います。3. そこらじゅうにアメリカ国旗がある車を運転していると必ずと言っていいほど道沿いのお店やカーディーラー、または住居の前にアメリカ国旗が掲げられているのを目にします。これは祝日や特別なイベントの時だけに限らず、普段からよく見る屋外の光景です。オランダでは国旗は特別な日だけに掲げられ、日本ではあまり国旗を見かけることはなかったと思います。アメリカでは愛国心を表す方法なのです。
4.食料品の買い物は、用事の合間にぱっとできるものではないほとんどの食料品店は広いので、必要な物をすべて手に入れるためにたくさん歩かなくてはなりません。ちょっとした時間に2~3品買うだけの時以外は、15分以内にぱっと買い物を終えられたためしがありません。また、一回にたくさんの食料を買う人が多いので、週末は特にレジの番が来るまで10~15分待つこともざらです。5.ニュースは堅苦しくなく、くだけている度合いはニュース局によって違いますが、ニュースキャスターはトピックについて気軽にコメントし、合間に個人的な体験を話したりもします。堅苦しくて客観的なオランダのニュースに比べて、はるかにくだけた雰囲気でニュースを伝えているのです。日本にも同じような感じでニュースを伝える情報番組があるので、日本の人々はこのような形式の番組により慣れ親しんでいるかもしれません。もうひとつ、日本人も驚くと思われるのは、自動車事故や発砲事件による負傷者や亡くなった方のニュースが毎朝あるということです。アメリカではどこに行くにも車で移動するので事故の数が多いのは驚きませんが、毎日だれかが銃で撃たれているという事実に慣れるのは容易ではありません。例えば、シカゴ・トリビューン紙によると今年これまでに、およそ4000人の方が発砲事件の被害に合い、685件もの殺人事件がシカゴだけで(!)発生しています。銃器が簡単に手に入る国に住んでいるということ、そしてこういった数字が普通だということは、かなりショッキングな事実です。
より簡単に慣れることができる文化的な違いもありますが、こういった違いこそが、それがちょっとしたことだとしても、その国独自の体験に繋がります。この記事がアメリカでの日常を知る手掛かりになれば嬉しいです。