• 2026.03.13
  • 書道ワークショップ
シドニーの雑貨店で、私は書道のワークショップを定期的に開催しています。今回はその様子をお伝えしたいと思います。参加者の多くはオーストラリア人の方々で、日本文化や芸術に強い関心を持ち、自ら学びたいという気持ちで足を運んでくださっています。異なる文化背景を持つ方々に書道をお伝えできることは、私にとって大きな喜びであり、同時に学びの多い貴重な経験でもあります。
ワークショップは、シドニーシティにある日本雑貨を取り扱うお店で行っています。このお店はオーストラリア人オーナーが経営しており、日本の文房具や生活雑貨、工芸品などを大切に紹介されています。ご縁があり、私は講師として招いていただき、定期的に書道のクラスを担当しています。日本の雰囲気を感じられる空間の中で書道を体験していただけることは、参加者の皆さんにとっても特別な時間になっているようです。
初めて参加される方の多くは、最初はとてもナーバスな表情です。筆を持つのが初めての方も多く、「うまく書けるだろうか」「失敗したらどうしよう」と不安を感じている様子が伝わってきます。しかし、まずは線を書く練習から始め、ゆっくりと筆の持ち方や力の入れ方をお伝えしていくと、少しずつ緊張がほぐれていくようです。丸を書いたり、ジグザグを書いたり、半紙の上から下まで同じ筆圧で線を描くコツを覚えると『楽しい!』と笑顔になります。また墨の香りや紙に筆が触れる感覚に集中するうちに、自然と心が落ち着き、表情もやわらいでいきます。
練習が進むにつれて、参加者の皆さんの顔には笑顔が増え、自分の線や文字を楽しむ余裕が生まれてきます。「思っていたよりも楽しい」「集中すると時間を忘れる」といった声を聞くたびに、書道が持つ力を改めて感じます。最後に作品を見せ合いながら、「とても楽しかった」「また参加したい」と言っていただけることが、私自身の何よりの励みになっています。
中には定期的に受講してくださる生徒さんもおり、回を重ねるごとに上達していく姿を見るのは本当に嬉しいことです。書道を通して、日本の文化や精神性に触れてもらえること、そしてオーストラリアの地でそれが受け入れられていることに、深い感動を覚えます。日本の文化や芸術は、国を越えて人の心を惹きつける力を持っていると、日々実感しています。



特派員

  • 藤田 博子
  • 職業書道家

日本の伝統文化である書道を海外に発信し、現地の方々との繋がり、様々な情報を発信していきたいと思います。

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