• 2016.09.13
  • おしゃれなブラジルの女性
ブラジル人の女性は週に一回、美容室へマニキュアをつけに行く。と言ったらびっくりする人が多いでしょう。しかし、マニキュアを塗ることはブラジルの女性のおしゃれの基本のようなものです。週末のお出かけの前に、旅行に行くため、パーティに出席のため、などと理由は様々ですが、このような理由がなくても週に一回綺麗に爪をするのがブラジルの女性です。

海外ではジェルネイルが流行ってますが、ブラジルではまだ扱っているところが限られてます。マニキュアが主流で、気分によって色を毎週変えられるのも、楽しみの一つです。マニキュアは一般に美容院でしてもらえますが、最近はネイル専門店もあります。平均 R$ 25(25レアイス)、約8米ドルです。

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足の爪を塗り、かかとの角質化した皮膚細胞を削りとり、軽いマッサージをすることを、ぺディキュアと言います。このペディキュアも一般の美容院でしてくれます。 お値段は、平均R$30(30レアイス)、約10米ドルです。

若い女性からお年寄りまで、皆んなマニキュアをしています。そのため美容院に通う女性は大勢いて、美容院の数も多いです。実はブラジル人の女性のおしゃれはマニキュアとペディキュアだけではありません。ヘアカットやセットをする女性も多いです。美容院に通うのは60代くらいまでの女性の印象がありますが、ブラジルでは70,80,90歳でも毎週のようにセットをしてもらう女性が多いのです。誰もが「おしゃれだなあ」って思います。 

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モダンな建物にモダンなデコレーションの素敵な美容室が増えている中、どの地区にもこじんまりとした長年経営している美容室があります。このような美容室を見てますと、年配の女性が多く出入りしているのがわかります。私が住む地区にもそんな美容室があり、今回訪ねてみました。創立50周年を迎えた橋本姉妹美容院(Irmãs Hashimoto Cabeleireiro)です。経営者また美容師でもある橋本姉妹に出会えました。ローザ(Rosa)さんとけいこ(Keiko)さんです。(4人が写っている写真で左はじの方がローザさん、右はじの方がけいこさん)

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美容室内にはマニキュ、ぺディキュア、シャンプーにカットとセットをする担当者がそれぞれいて、とても親切に接してくれます。お客の殆どが40歳以上の女性で、ヘアカットやセットをしている間、マニキュアをしてもらい、美容室にいる時間は1時間ほどです。今回は私もお客さんとお話をする機会を作ってもらい、殆どのお客が10年以上も橋本美容院に通っている事を知りました。お互いに信頼関係を持ち、悩みや相談事を話すことも多いそうです。医者の紹介や、料理のレシピを交換したり、テレビドラマの話をしたりと、おしゃべりはたえないとの事。80歳以上の女性の中には一人暮らしをしていて、家にこもっていることが多いそうですが、一週間に一度の美容室はお友達に会える場となっているので楽しみであり、欠かせないとのことです。アットホーム的な美容室がとても居心地がいいと語ってくれました。

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美容室の角にはお花が置いてあり、手作りクッキーを販売してあり、自由にいただけるお茶やコーヒーがあります。80歳また90歳のお客さんのお話では、若い時から美容室に通っていて、髪とマニキュアをきちんとするのは習慣だそうです。そして何よりも「自分が綺麗でいたい。いい気持ち、気分でいたい。」と語ってくれました。

皆さん、素敵な女性たちでした。


特派員

  • 皆木サンドラ 奈美
  • 職業語学教師、ペーパートールクラフター

ブラジル生まれのブラジル育ち。大学卒業後、夫の仕事の関係で3年間滞在したシンガポールにおいて習得したペーパートール(=シャドーボックス)や語学を教えています。多国の文化や習慣を上手に混在させているサンパウロでの生活がとても気に入っています。

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