- 2017.08.15
- ペルーへの旅
先日四駆車で隣の国、ペルーとボリビアへの旅をしてきました。往復8400kmの旅。同じ南米でありながら、歴史、文化、言語などの違いが多くあることを感じました。ペルーでは観光地として有名なマチュピチュ遺跡、クスコ市、そして今回紹介するチチカカ湖に行きました。チチカカ湖は南米最大の湖で、ペルーあたりにあるとしか知らなかったですが、実際行ってみるとチチカカ湖はペルーとボリビアの国境にまたがり、湖の面積の60%がペルー領、40%がボリビア領です。標高3812mで、なんと富士山より高いのです。そのため、高山病にならないよう、滞在中は薬を飲んでました。ちょっと走ったり、続けてしゃべると、少々息切れします。現地の人は慣れているようで薬など飲まないそうですが、コカ茶を飲んだり、その葉を噛んだりしてます。コカ茶はハーブティーとして飲まれていて、健康には悪影響はないとのこと。ほんの少しだけ感覚を麻痺させることで高山病に効き飲んでいるようです。ホテルのロビーには必ずコカ茶が用意されていて、いつでも飲めるようになってます。味は少々苦いです。しかし麻薬・コカインの原料ですので、持ち出すことはできないとのこと。チチカカ湖ではインカ時代以前から先住民が暮らしていたことから、その周辺には現在もケチュア族やアイマラ族が住んでいます。民族衣装を着ているのですぐにわかります。8372㎡の面積を持つ広大な湖には41もの島がありますが、その中で観光客が最も訪れるウロス島を紹介します。Isla de los Uros (ウロス島)はトトラ(totora)と呼ばれる水草を乾燥させ、ブロック状に束にして積み重ねて造られた浮島です。水につかっている部分は腐っていくので、常に上から(床になる部分に)新しいトトラを積み重ねていかなくてはならないのです。船から降りて、島に足を踏み入れた時の感触は、ふあっとした、一瞬安定感を失うかと思う感じで不思議です。トトラは島の土台に使われるだけではなく、島の上に建てる家や船にも使われてます。トトラの下の方の白い部分は食べられるので、子供達のおやつにするそうです。水分と繊維が多いですが、味はないです。その少し上の部分は中身がひんやりしていることから、熱覚ましにおでこにあてたりするそうです。食べ物は湖でとる魚がメインですが、島でジャガイモなども栽培してます。ウロス島に住むのはウル族です。島についてすぐ目につくのが女の人達の色鮮やかな洋服です。長い三つ編みの先には大きなポンポンを付けてとてもおしゃれ。手先が器用で、手作りのタペストリーやクッションカバーを作り、観光客に売ってます。島にはソラーパネルが備え付けてあり、バッテリーが各家にあることで、電気もあり、テレビもあります。島を観光すると、トトラで造った船に乗ることができて、テンションが上がります。漕がなくてはならないため船はゆっくり進むのですが、穏やかで青いチチカカ湖の絶景を楽しむのには最高です。ウル族は観光客に慣れていますが、とてもシャイです。一般にペルー人はシャイな人が多いように感じました。ブラジル人の方が明るく軽々しく人と話をするからかもしれません。ブラジルはポルトガル語が言語でペルーはスペイン語。似ているようでも、まったく違う言葉が多いので、スペイン語が片言しか話せない私は理解してもらうのに一苦労。しかしそんな私の話を必死に聞いてくれるペルー人の優しさには感謝でした。