ブラジルの試合の日には、緑と黄色に街が染まります。といったら、大げさかもしれませんが、街のビルの窓にブラジルの旗が貼られ、ブラジルのユニフォーム姿の人達を見かけます。
ワールドカップの期間には、ユニフォームだけではなく、ブラジル国旗の色である、緑、黄色、青色のT-シャツ、ビーチサンダル、バンダナ、帽子やキャップ、マニキュアも店や路面店で販売されます。旗を背中に覆って試合を見る人もいます。
ブラジル代表戦は、サッカーファンの人だけではなく、子供から大人まで、いつもはサッカーに関心のない者までが、試合を観賞します。選手達の素晴らしいゴールを見逃さないよう、ひと時もテレビの画面から目を離しません。ブラジル代表チームが得点を入れた瞬間はみんな一斉に「Gol!!!」と叫び、ラッパを鳴らしたり、爆竹を鳴らします。そして、面白いことに、試合が終わったら皆がまるで、サッカー専門家のように選手の動きやコーチの判断などをコメントしあいます。
この様に必死に見る試合は、一人で家で見るのはもったいなく、なるべく多くの人と見るのが楽しいのです。バールや軽食店には大きなテレビが設置され、客が飲んだり、食べながら試合を見れるように準備されます。子供たちがいる家庭では、お友達を家に誘って一緒に試合を見ます。もちろん、飲み物、おやつ、ポップコーン、サンドイッチ、ピザなどが用意されます。
そして、驚くことが一つあります。
ブラジル代表戦がある日には、みんなが試合を見れるように、学校の下校時間が変わったり、会社では試合の時間中は休憩になったり、早退、または半休日になったりします。中央銀行の指示で、銀行の営業時間が変わることもあります。 ブラジル人のサッカーに対する姿勢は、すごいですよね。
今回のワールドカップはロシアで開催され、ブラジル(ブラジリア)とロシア(モスクワ)の時差は6時間です。最初のグループ内の3試合はこちらの時間で午後3時が2試合、午前9時が1試合あり、やはり営業時間にかかわるようです。試合前の2,3時間は帰宅する人などでラッシュになり、試合の少し前は、道路が静まり返ります。
さあ、これから始まるワールドカップで、ブラジル代表チームはどんなプレーを披露するのでしょうか? とても楽しみです。
Boa sorte, Brasil! (Good luck, Brazil!)