• 2019.01.11
  • Happy Hour
Happy Hour とは、レストランやバーなどがビールやカクテルなどの酒類の割引をする時間帯の事を言います。お店によってこの時間帯は異なりますが、ふつうは平日の月曜日から金曜日で、16時から19時までの間です。基本的にはもっと客を呼ぶための対策です。
Happy Hour の由来は1920年代のアメリカ海軍の兵隊たちが船上で定期的に娯楽の時間があり、その時にお酒を飲んで楽しんでいたそうです。とてもハッピー(happy)なひと時だったことからHappy Hourと言っていたようです。


アメリカでは、Happy New Year, Happy Birthday, Happy Valentine´s Day , などと、Happy という言葉を良く使います。Happy Hourと、楽しいひと時にピッタリの用語ですね。飲食店ではこの用語を単数で使用してますが、実際は、一時間だけではなくて、2,3時間の時間帯です。ブラジルでHappy Hour は訳をせず、そのまま英単語で使われてます。また、はっきりといつからHappy Hourが存在したしたのかはわかりませんが、きっとアメリカのOutback Steakhouse が1997年にリオ・デ・ジャネイロ市で初めてオープンして以来だと思われます。Outback にはHappy Hour用のメニューがありますから。
仕事上がりのビジネスマンや、久しぶりに会うお友達とのおしゃべり、また夫婦でちょっとゆっくりする時にと、お酒好きにはもってこいのHappy Hour!お店にもよりますが、生ビールが半額になるお店が少なくありません。ただ、時間は守らなくてはいけないことから、お店のコンピューターの時間に合わせてオーダーする必要があります。一分でも過ぎたら通常の値段に戻るので、気をつけないといけません。


お酒は、ビールが一番人気ですが、ブラジルの酒、カイピリーニャ(Caipirinha )も人気です。カイピリーニャとは、カシャーサと言ってサトウキビの蒸留酒と細切れレモン、砂糖、クラッシュドアイスを合わせたカクテルです。現在では、アレンジされたバージョンがあります。レモンの代わりに、イチゴ、キューイ、パッションフルーツなどのフルーツを入れたものです。その他に、
Caipiroska - カシャーサの代わりにウオッカを入れたもの。
Sakerinha - カシャーサの代わりに日本酒を入れたもの。
と客の好みに合わせてアレンジされてます。
そして、Mentiroskaというのもあります。この飲み物には、サイダーと果物だけが入っていて、お酒はありません。ポルトガル語でmentira とは嘘という意味です。ですので、見た目はカクテルですが、アルコールは入っていない飲み物の名です。なかなかブラジル人は面白いですよね。


今では店の多くはHappy Hour用のメニューがあります。お酒だけではなく、おつまみもあります。ブラジルではおつまみと言ったら、コロッケが人気です。一番人気なのは、干しタラを戻し、割いて炒め、潰したジャガイモで包んだ後、揚げるコロッケです。ポルトガル料理です。


Bolinho de bacalhau 干しタラのコロッケ
Bolinho de carne seca 干し肉のコロッケ
Coxinha ほぐし鶏肉コロッケ
その他に、ポテトフライや写真(上)のように、ポルトガル風ソーセージも人気です。
揚げ物とビール。揚げ物とカイピリーニャ。いいコンビのようです。
家に戻る前にHappy Hour ! きっと楽しいひと時が過ごせるでしょう。でも、飲みすぎないよう気をつけてください!

特派員

  • 皆木サンドラ 奈美
  • 職業語学教師、ペーパートールクラフター

ブラジル生まれのブラジル育ち。大学卒業後、夫の仕事の関係で3年間滞在したシンガポールにおいて習得したペーパートール(=シャドーボックス)や語学を教えています。多国の文化や習慣を上手に混在させているサンパウロでの生活がとても気に入っています。

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