現在はそんな果実を原料とした石鹸が次々と発売されてます。
今回はブラジルでも伝統的な店Granado の石鹸とNatura 店の石鹸を紹介しながらお話していきたいと思います。
Granado はリオ・デ・ジャネイロ市でボルトガル人のJosé Antonio Coxito Granado 氏によって1870年にオープンされました。第一号店は今でもPrimeiro de Março道リにあります。当時はGranado氏の別荘で栽培していた植物、ハーブや花のエキスを使ったり、当時の人々に合う薬を作っていたとのことです。1880年にはドン・ペドロ2世(ブラジル最後の皇帝)を始め、王室御用達ブランドとされました。1903年に デオドラントパウダーを作り、グリセリン石鹸や100%植物成分の商品が販売するようになり、栄えていったようです。
内装されたお店も、昔ながらの薬局の雰囲気を保っております。商品は他にも、男性用アフターシェーブケアグッズ、赤ちゃん用石鹸やシャンプー、女性用ネイルケア、コロンに香水、化粧品、そしてペット用シャンプーの他にアレルギー予防ケアもあります。部屋用にはアロマキャンドルとアロマディフーザーがあります。商品の中で期限限定品があり、時にはブラジルのブランドを強化するデザインが多くでます。お土産にと言いつつも、つい自分にも購入してしまいます。
お店に入るとすぐに感じるのが甘い良い香りです。お花の香より、甘いおいしい香りがします。果実を原料として扱っている石鹸が多いからでしょうか。透明なグリセリンに果物のエキスが入り、色鮮やかなのを見ているだけで楽しいです。
石鹸に札が付いていたのでちょっと中を覗いていみたところ、グリーン色(写真)でBanana (バナナ)と書いてあるところの訳は「カルメン・ミランダ(歌手)と彼女の帽子に飾ってあるバナナはブラジルの文化を外国へ示す」です。肌に良い成分が書かれているのかと思ったらびっくり。しかしこれもブラジル産果物をアピールしているのでしょう。また(写真の)Açaí(アサイベリー)には、「ブラジルのアマゾン原産で肌の保湿に良いうえ、酸化防止剤であり、爽快な肌になる」と書かれてました。
Natura は1969 年にAntonio Luiz Seabra氏によって サンパウロ市で店と小さな工場をオープンしました。1974年からは店を閉めて、Natura 公認コンサルタント達が商品を販売するようなりました。カタログを見て品を選び、コンサルタントに相談したり、新製品を教えてもらったりします。2016年より、Aesop とThe Body Shopと合併し、2019年にはAvon を買取、現在では170万人のコンサルタントがいます。自然保護にとても力を入れている会社であり、1983年にはブラジルで初めて化粧品の詰め替えが発売されました。2007年からはカーボン・ニュートラル製品を出し、カーボン・ニュートラルプログラムに力を入れてます。持続可能性を優先する会社です。
商品も日常ケア、化粧品、香水、髪ケア、ひげケア、幼児用などと多いです。Natura のEkos シリーズはUEBT認定をもらってます。パッションフルーツ、アサイベリ―、ピタンガ、ブラジルナッツなどを使用した品があります。身体のケアのためだけではなく、Naturaの商品は地球にも優しいと思うと、安心して使えますね。最近では色んなショッピングセンターに店舗を設け、品物が買いやすくなりました。店員たちもとても親切で色んな品のテスターを進められます。
ブラジル人は寝る前にシャワーに入ります。夏の時期は早朝にもシャワーをする人が少なくありません。目覚めが良くなり、身体がすっきりするからです。そんな時に欠かせない石鹸。果実の香りの石鹸が大活躍。