サンパウロ州知事は「コントロールされた通常」に戻るまでの5段階のプランを発表しました。各街で新型コロナの状況により相当する段階に従って行くということです。サンパウロ市では、6月11日より色んな制限のもと、自動車代理店、不動産、事務所の営業の他、店舗が11時から15時までの4時間オープンできるようになりました。ショッピングセンターは16時から20時まで開くようになりました。フードコートとレストランはデリバリーのみ営業可能です。時間のずれは、交通機関の混雑を避けるためのようです。でも、サンパウロ市はまだ下から二つ目の段階ですので、なるべく家にいるようにと呼び掛けてます。
私は店舗がオープンする、2週間程前にダイソー店のDrive Thru を体験しました。WhatsAppと言うアプリで店員と連絡し、購入したい品を選び、確認し、ショッピングセンターの駐車場で品物を受け取り、カードで支払うシステムです。待ち合わせた時間に行ったら、駐車場では他の店の店員もお客を待ってました。ダイソーの店員は3人来ました。一人は私がオーダーした品を片手に持っていて、もう片手にはアルコールジェルを持ってました。残りの2人は、それぞれカードで受け取る機会を持ってました。支払いが終わると写真を撮って良いかと聞かれ、私は車に入ったままで、しかも大きなマスクを着用したまま皆で写真。実は私がこの店でDrive Thru 第一号の客だったらしく、若い店員さんたちも笑顔で応対。数分の出来事でしたが、みんなの笑顔で私の気持ちもアップ。久しぶりに変わった体験をした気がしました。
新型コロナ感染者数がブラジルは世界第二位になった事で各国でニュースになっていることと思います。ブラジル国は広くて人口は2億9百万人です。こちらでは今でも貧富の差が激しく、新型コロナの感染拡大を防止するのは困難だと専門家は知っていました。早くからの自宅待機を命じたことで、仮病院を設置するための時間稼ぎをしたようです。感染者数が100万人を超えることは、勿論誰もが驚く数値です。でも他の数値も見てもらいたいです。6月20日の厚生省の発表によりますと、感染者数の48,8%(52万人程)が完治してます。死亡者数は100万人あたりで238人、世界で17位です。
サンパウロ市では店舗が開き始めてから10日が経ちました。感染者も死亡者数もまだ増えてます。しかし、経済的に困難になってきていて、店を閉めた者も職を失くした者もいます。新型コロナ感染対策を考えながら徐々に営業していかなければならないのも現実です。
サンパウロ市内にある、世界的に有名なInstituto Butantan(ブタンタン毒蛇と感染症研究所)と中国のバイオ医薬企業Sinovac Biotech と合同で9千人のボランティアに第III相試験が予定されてます。Oxford大学とUnifesp(サンパウロ連邦 大学)との合同で1千人のボランティアにも第III相試験の情報があります。試験通過し、ワクチンが承認されること祈ります。