• 2021.08.02
  • 新型コロナワクチン接種第一回目を受けました!
今年の1月19日に新型コロナワクチン接種がサンパウロ市で始まりました。医療従事者に打ちはじめ、2月8日からは90歳以上、一週間後には85歳以上と徐々に年齢が下がっていきました。サンパウロ州では85歳以上が51万5千人いて、このうち新型コロナにかかった人の37%は死亡したというデータがあり、一刻も早くワクチンの接種を受けなければならない年齢層でした。4月14日には60歳以上で、その後は、18歳以上でダウン症候群、透析治療を受けている者、妊婦、バスや地下鉄の運転手、55歳以上で事前にリストアップされた病気を患った人の接種でした。



そして予定よりも2週間程早く、6月の中旬に55歳以上の番が回ってきました!自分の番です!接種の当日はワクチン生産に携わった方々への感謝と医療従事者への感謝の気持ちを忘れずにいました。新型コロナにかからないように気をつけていた自分にも「良かったね」と言い、周りの友達からも「ちょっと安心だね」と声をかけられました。私は第一回目のAstrazeneca製ワクチンを受けました。12週間後(9月上旬)には第2回目の接種です。ワクチン反応は、受けてから6時間後くらいにちょっと寒気がする気がしただけでした。
ワクチンを受けるには事前にオンライン登録を済ませる必要があります。予約制ではありません。当日は身分証明書と住所証明書を持って自宅に近い接種会場に向かいます。登録をしたリンクに接種が行われている場所が示されます。また、サンパウロ市役所が提供したサイトでは接種会場が地域分けされている他、接種会場での列が混雑しているかいないかを色で把握しているので、会場に向かう前にチェックすることができます。現在ブラジルではCoronavac, Astrazeneca/fiocruz, PfizerとJanssen の接種がありますが、選ぶことはできません。当日に接種しているのを受けるのです。第2回目の接種は第一回目と同じワクチンを受けることとされています。
長期保管ができないワクチンが無駄にならないように、対象年齢層以外の人にも打つシステムがあります。これに参加するには自宅から最も近いUBS(Unidade Básica de Saúde)医療センターに登録しておいて、センターからの呼び出しが入ったら直ちに向かって接種を受けるというシステムです。現在は18歳以上であれば登録することができます。
7月13日の統計では、サンパウロ州で第1回目の接種を受けた大人は61,6%で、それは2180万人に相当します。第2回目の接種を受けたのは20,9%です。新型ウイルスの感染症を完全に予防するには2回の接種が必要であるため、まだ気を緩められません。しかし入院者数や重症化数が減少の傾向に変わってきているので、ワクチンの効果が出てきたと言えるでしょう。
ブラジルは新型コロナ感染者数が世界で第3位。死亡者数は世界で第2位。こんな深刻な状態の中でも残念なトラブルが見られます。看護師がワクチンが入っていない注射器を刺したり、注射器を刺したがワクチンを投与しなかったり。また、医療センターでワクチンが盗まれる事件もありました。最近では使用期限が切れたAstrazeneca製ワクチンを6月19日までサンパウロ市などで投与したことがわかり、ワクチンの登録番号を発表して、保健省は接種の受けなおしを呼び掛けてます。
ブラジルではこの様なトラブルはあり? そうかもしれません。でも今回はこんなトラブルは避けて欲しかったです。

特派員

  • 皆木サンドラ 奈美
  • 職業語学教師、ペーパートールクラフター

ブラジル生まれのブラジル育ち。大学卒業後、夫の仕事の関係で3年間滞在したシンガポールにおいて習得したペーパートール(=シャドーボックス)や語学を教えています。多国の文化や習慣を上手に混在させているサンパウロでの生活がとても気に入っています。

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