• 2016.08.23
  • 不在だったら取りに行く?オーストラリアの郵便事情
国内郵便はもちろんのこと、日本から荷物を送ってもらう際などの国際郵便のほとんどは国有企業のAustralia Post経由で届きます。 インターネットで物を購入したりする場合などは他の物流会社を自分で選べだり、販売店が指定していたりすることもありますが、ほとんどの場合がAustralia Post経由となります。日本では考えられませんが送ったものがきちんと届くのかを心配しなければならないのです。というのも実際に荷物を郵便局から送って届かなかったり、逆に送られてくるはずのものが届かなかったりといった話を身近に聞くからです。私も実際に日本の友人に送った品物が3週間以上経っても届かず、最終的には2か月後に自分のもとへ戻ってきたのですが、中を開けてみると送るはずであった品物が入っておらず、プラスチックの小さな掃除機の形をした子供のおもちゃが入ってたのでびっくりしました。もう一点不便な事は不在で荷物を受け取れなかった場合は指定された郵便局へ荷物を取りに行かなければなりません。もともと荷物受け取りの時間指定ができないため、届く時間が営業時間内の平日7:00~17:00位(地域によって異なると思います)となると何時に届くかもわからないので家を不在にもできないですし、働いている人にとっては厳しい時間帯です。我が家でも出勤前など、いいタイミングで受け取れることもありますが、ほぼ後日取りに行くことになります。幸いにも私の仕事終了時間が早いため、会社の帰りに行くことができますが、車がない方や、お年寄りの方、平日遅くまで仕事をしている人にはとても不便なシステムだと思います。

photo1

不在だった際の郵便局から発行されたカード。家のポストに入っていたり、ドアに挟まっていたりします。受け取りに指定された郵便局の住所と営業時間、荷物番号が記入されています。カードの一番上には写真が切れており見えませんが、「このカードと写真付き身分証明を持参し、5日以内に取りに来てください」といった内容が記載されています。

どのように仕分けされているのかわかりませんが、なぜか、私の家の最寄り郵便局ではなく一つ隣の町に保管されていることが多いのです。

photo2
「駐車は5分まで。Australia Postはここに駐車した際に起こった損失、損害は一切責任を負いかねます」といった内容のサイン。
photo3
PO Box という日本の私書箱のようなシステム。それぞれに鍵と番号がついています。

 

photo4
郵便物受け取り専用のドア。普段はこの扉は閉まっていて、写真右の赤いサインの上にあるベルを鳴らします。すると中から係員が扉を開け、対応してくれます。オフィス中がちらっと見えました。正面には郵便局で働く人達のお孫さんやお子さんの写真が飾られていました。
photo5
そしてよく見ると赤いサインには受取時間6:00am-5pmと!6時からというところはさすが朝早くから行動開始のオーストラリアらしいです。できたら夜ももう少し頑張って欲しいところですが。。

  今回受け取りに行ったオフィスはPO Boxが設置してある受け取り専用の小さな閑散としたオフィスでしたが交通の便も悪く、車がない人には行き辛い場所です。

できるだけこの手間を避けたるために、オフィスで働く人の中には個人の荷物の送り先を会社に設定しているようですが会社はそこまで厳しくなく特に問題でもないようです。

このシステムが改善されればオーストラリアでももう少しインターネットショッピングの需要が増えるのではないでしょうか。


特派員

  • 菅沼 千栄子(旧姓 名倉)
  • 職業会社員

2000年に渡豪。日系旅行会社勤務等を経て、2014年から現地建設会社に勤務。休日は、趣味の一つであるソイキャンドル作りやビーチウオークを楽しんでいます。当地のレアな生活情報をお伝えしたいと思います。

菅沼 千栄子(旧姓 名倉)の記事一覧を見る

最新記事

リポーター

最新記事

PAGE TOP