- 2015.06.26
- 日本デー Japan-Tag Düsseldorf / NRW
初めまして。
私はドイツのデュッセルドルフ近郊に住んでおりますので、2015年5月30日(土)に14回目を迎えた欧州最大の日本文化を紹介する「日本デー」を紹介させていただこうと思います。
デュッセルドルフのアルトシュタット(旧市街)で行われた日本デーは、途中一時あいにくの雨でしたが15時頃からまた天気は持ち直し、夜23時の花火を楽しみにしたコスプレイヤーや日本ファンの皆様(一日集計約65万人)でライン川沿いは覆い尽くされました。
●ブルク広場
ブルク広場のメイン舞台では、デュッセルドルフ市長の挨拶によるオープニングセレモニーの後、現地在住の日本人による合唱やダンス、和太鼓、琴演奏や日本からやってくるミュージシャンのライヴなど飽きのこない様々なステージが繰り広げられます。
●ライン川沿い遊歩道(RHEINUFERPROMENADE)
ライン川沿いの遊歩道には沢山のテントが設置され、伝統文化からポップ・カルチャー、食文化に至るまで、多彩な日本文化を堪能することができます。いけばな、着物着付け、折り紙、書道などを実際に体験したり、日本語ミニ講座に参加したり、日本の小物や雑貨を手に入れることも可能です。さらにブルク広場周辺では、ラーメン、焼きそば、たこ焼き、寿司、ラムネなどを味わうことができます。
私は毎年いけばなと着物テントのお手伝いをしています。
いけばなテントでは、いけばなの展示とワークショップがあります。一部のドイツ人を除けば、いけばなをまだ知らない方はまだまだ多く、特に若い世代へ日本の美をアピールするには絶好の機会でした。
また、日本の雅やかな着物を着てみたいという若いドイツ人女性から、毎年、着物テントはとりわけ人気があります。13時〜19時までの6時間で今年は100名以上の方に多数のボランティアで着付けをしました。金髪で色の白い女性が着物を着ると艶やかな色が一層栄え、嬉しそうに着物で写真撮影する姿を見るたびに、ボランティアの私たちも疲れを忘れて嬉しくなります。
●日本のポップ・カルチャー
日本が世界に誇るポップ・カルチャーも満載で、ポップ・カルチャー舞台では恒例コスプレ・ファッションショーが開催されます。自慢のコスチュームに身を包んだ沢山のコスプレイヤーがヨーロッパ各地から大集合し、ライン川沿いを歩いているとファンタジーの世界に来た感覚になります。また、カラオケ大会も人気があるそうです。
●武道
ドイツでも日本の武士道精神への関心は高く、熱心に稽古に励むドイツ人も多くいらっしゃいます。ヨハネス・ラウ広場では、相撲、柔道、弓道、空手、剣道などの演武会を鑑賞でき、子供遊び場も設けられています。隣接する州議会前芝生広場では「侍グループ武田」による戦国時代の戦陣プレゼンテーションやストリートサッカー大会もあります。
●日本の花火
日本デーの最後を飾るのは、日本人花火師による花火。23時から約25分間打ち上げられますが、その花火を一目見ようとライン川沿いで何十万人という人が待ち受けています。クライマックスの火の粉が雨のように川面に落ちる「黄金の雨」はとりわけ素晴らしく、現地のテレビ局のヘリコプターで生中継されるほど毎年恒例となっています。
デュッセルドルフは日本人が約7千人も住んでいるため、「リトル東京」とも呼ばれています。現地在住の約300人のボランティアにより、この日本デーは大盛況に終えることができました。ドイツに親日家が多いのも日本人にとっては住みやすく、大変有り難いことです。今後も日本デーのような機会で日本の文化を紹介し、さらなる日独文化交流を深めていけたらと願っております。