• 2015.08.14
  • 移動遊園地
ドイツではKIRMES(キルメス)と呼ばれる移動遊園地が色々な町に訪れます。KIRMESとはKIRCHMESSE(教会聖別式)から来た言葉で、教会のそばのマーケットに、露店やアトラクションが催されるようになったのが始まりだとか。

毎年7月にはライン川流域最大規模である、約17ヘクタールのキルメスがデュッセルドルフへやってきます。約690年の歴史があり、今年でなんと114回目。延べ約450万人が来場するそうです。10日間のために巨大な移動遊園地を作ることは日本ではなかなか考えられませんが、合理的でロジスティックが得意なドイツ人は難なくこなすことができます。アヒル釣りや射的のように簡単なゲームや、回転ブランコ、大観覧車、ジェットコースター、絶叫マシーン等の子供から大人まで遊べるアトラクションと、ビアガーデンや露店が70ほど立ち並び、丸一日飽きることなくキルメスの雰囲気を楽しめます。

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まずドイツの露店に来ると一度は欲しくなるのが「レープクーヘン」。ハチミツとスパイスが利いている、もともとはクリスマス用のお菓子です。ハート型のレープクーヘンに「Ich liebe Dich (愛してるよ)」などのメッセージが書いてあるので、好きな人へのプレゼントに最適です。首からかけたり、お部屋に飾るととても可愛いです。

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沢山あるアトラクションの中で私が気に入ったのは、このバイエルンから来たアトラクション。入口を入り、吹き出す水を通り抜け、途中3D眼鏡のような眼鏡をかけてミラーハウスの中を進みます。眼鏡をかけると前がよく見えず、酔っぱらったようにふらふらしながら必死に前へ進みます。途中、足元がグラグラ動くところを通ったり、ぐるぐる回転する光がきれいな円柱の中を歩いたりと、アナログだけどファンタジーたっぷりのアトラクションでした。

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そして、高い乗り物から敷地内全体とライン川を見渡せば、いかに広大なキルメスなのかが分かります。

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最後の金曜日の晩は花火も打ち上げられクライマックスを迎えます。

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営業時間は、平日が14時、土曜日が13時、日曜は11時から開園し、夜の23時までと、夜が長い夏を有効にエンジョイできるので、これもまた合理的なドイツならではと感心しました。

特派員

  • 理夢
  • 職業いけばな活動家

ドイツ在住5年目。海外で「和の心」を忘れず、「いけばな」と「着物」を中心に日本文化活動を行う。日本の美を広めるべく、また次世代にも継承していけるよう精進して参ります。

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