中世ヨーロッパではハンザ同盟の中心「自由ハンザ都市」として、主にリューベック、ハンブルク、ブレーメンが経済的、政治的に栄えました。
その名残として自由と独立のシンボル「市庁舎」と「ローラント像」がマルクト広場にそびえ立ち、今では世界遺産となっています。
15世紀に建てられた「市庁舎」は当初ゴシック様式でしたが、17世紀に北ドイツ独特のヴェーザー・ルネサンス様式に増築されました。
ヴェーザー・ルネサンス様式のファザード「市庁舎」
5.5mの高さがある「自由と独立」のシンボル「ローラント像」
またその横には二つの塔を持つゴシック様式の外観を持つ「聖ペトリ大聖堂」もあり、旧市街は見所が沢山あります。
そして、なんと言っても文頭に出てきた「ブレーメンの音楽隊」の銅像は市庁舎の左横手にあり見逃してはなりません。ブレーメンの音楽隊のメンバーであるロバとイヌとネコとニワトリは年老いて人間の役に立たなくなったため、家族から虐待を受け、ブレーメンへ自由を求めて旅に出ます。その道中、このメンバー達は出会い、泥棒がごちそう食べながら金貨を数えているところ、窓のところでこのようにロバの上にイヌが乗り、イヌの上にネコが乗り、ネコの上にニワトリが乗り、一斉に大声で鳴いて泥棒を追い出しました。
そして、音楽を奏でながら一生仲良く暮らすことができたというハッピーエンドなお話です。
この銅像のロバの前足を撫でながら願い事をすると願いが叶うと信じられており、ロバの両足は多くの人の夢を背負いながら光り輝いています。
そして一番の教訓は、年老いたら不要になるのでなく、人は誰でも生まれた所や育った環境が違うけれど、自分のやりたいことである自由を選択し、夢を叶えることができるということです。
ブレーメンで有名なビール「BECK’Sベックス」を飲みながら、自由と独立という開放感を感じた一日となりました。
Dream comes true!