今年の開催は、7月23日から27日までの5日間。今回、このイベントにナレッジキャピタルとして参加して来ましたので、その様子をレポートします!
メインの会場は、タイの大手通信会社「TRUE」が開発をおこなった大型複合施設のTRUEデジタルパーク。ここは、「住む」、「働く」、「遊ぶ」を融合させることがコンセプトで、ショッピングを楽しめるお店やレストランといった商業施設と、オフィスやショールーム、コワーキング・スペースなどが一体となっています。
TRUEデジタルパーク
ショッピングエリアは多くの人で賑わっている
オフィスエリア用のエレベーターで6階まで上がると、そこはもうスタートアップの街。フロアを埋め尽くすほどの商談ブースに、たくさんの人が訪れて盛んに交流しています。
タイ国内の企業ばかりではなく、海外のスタートアップをはじめ、その都市を代表する機関、ビジネス支援をおこなう組織なども出展しています。
さらには、企業と並んでタイの大学生が自分たちのプロジェクトを展示していたのは印象的でした。また「STEAM4INNOVATOR」を通して行われる中学生・高校生を対象としたイノベーター育成のための研修プログラムでは、自分が興味を持ったスタートアップにインタビューをおこない、情報をまとめてレポートするアクティビティなども。
このような経験を通じて、「スタートアップ国家」タイの将来を担う人材は育成されていくのでしょうか。
会場内には数多くのブースが並ぶ
階段のステージではピッチコンテストを開催
学生向けプログラムのオリエンテーション
メインステージでの基調講演の様子
ここまで読んでいただいて、「面白そうだけど、もうイベントは終わっちゃったからな」と思った方、ぜひStartup Thailandの公式Facebookページを訪れてみてください。イベント開催中にライブ配信されていた映像を、アーカイブで観ることができます。
https://www.facebook.com/ThailandStartup/
今回このイベントに参加してみて、タイが国家プロジェクトとしてスタートアップの支援に取り組んでいる熱量のすごさを感じることができました。実際に、スタートアップを目指す人材の育成から、起業した後のサポートまで、様々なステージで活用できるプログラムが用意されています。また、このような大規模なイベントを通じて、さらにスタートアップ国家としての知名度を高め、多くの企業や人材、投資家を呼び込むことにも成功しています。
今回ナレッジキャピタルとしては、日本を代表するイノベーション機関のひとつとして、会場内にブースを構え、ナレッジキャピタルのコンセプトや活動についてプレゼンテーションを行いました。さらには、海外スタートアップのピッチコンテストの審査員を務めました。これらは、ナレッジキャピタルが相互連携の覚書(MOU)を締結しているタイの政府機関、タイ国家イノベーション庁(NIA)との連携事業の一環として行われました。
今後も、イノベーションやスタートアップをテーマとした、ナレッジキャピタルとタイとの連携にご注目ください。