• 2015.10.30
  • リトアニアで住居を借りる方法
プロフィールに「首都ビリニュス郊外」に住んでいると書きましたが、まだレポートの第2弾だというのに、「ビリニュス市内」へ引っ越しする事になりました。そこで今回はリトアニアでの住居の探し方と借り方についてレポートしてみたいと思います。

まずは、物件探しについてお話しします。日本でもそうだと思いますが、インターネットで物件情報を扱うサイトがあるので、そこで気に入った物件を探します。日本と違うのは、住みたい地域の不動産屋さんへ行って、あれこれ希望を伝えた上で条件を満たす図面をこれまたあれこれ見せてもらい、その中から良いと思った物件の内覧に行く、というようなシステムはないことです。サイトで気に入った物件を見つけたら、そこに書いてある電話番号に電話します。そうすると、担当者が内覧可能であるかどうか貸主にお伺いをたてて、OKであれば見せてくれます。物件の鍵を不動産屋が管理している事はほとんどありません。ですので、仕事で不在など、貸主の都合が悪い場合は内覧できません。旅行中で数日から数週間不在という場合は、帰ってくるまで内覧できません。このような事はレアケースではなく、よくある事なので、私も実際に何度か経験しました。

気に入った物件の内覧も無事に済んで、さて契約となると話は早いです。必要なものは、パスポートのみ。日本のように源泉徴収票やら保証人というものは必要なく、至ってシンプル。敷金、礼金というものもなく、最初に必要なのは、次の支払いのみです。

1.当月の家賃1ヵ月分
2.家賃1ヵ月(もしくは2カ月分)の金額

2.は、日本の敷金のように退去時に返却される場合もありますが、契約解消の1ヵ月前(もしくは2カ月前)の家賃にあてられる場合もあります。契約年数は貸主さん次第ですが、最短1ヵ月から自分の希望する月数で契約できます。しかも「入居は明日からOKですよ。」という物件も多くありますので、旅行者でも長期滞在を考えている方は、ホテルに泊まるより安く滞在する事ができると思います。

リトアニアの物件にはテレビ、冷蔵庫、ベッドなどの基本的な家具はだいたい揃っています。ですので、日用品さえ揃えればすぐに住む事ができます。

015_151030_11暖炉付きの物件もあります
015_151030_12サウナ付きの物件もあります


家賃の支払いは銀行振り込みの場合もありますが、毎月、貸主さんが直接取りに来るケースが多いです。不動産会社はあくまでも仲介だけで、管理は行いませんので、借りた物件の不具合等は貸主さんに直接伝える事になります。ですから、毎月、家賃を支払う際に顔を合わせるというのは直接交渉できるので良い機会になります。

不動産屋への仲介手数料は、貸主が払うため借主は無料という場合、両者が少しずつ支払う場合、借主だけが支払う場合と、仲介業者によって違います。手数料の金額も、25ユーロだったり200ユーロだったり、家賃の1か月分だったりと、これまた、まちまちです。そのあたりも良く調べて物件探しをすると、初期費用をさらに安く押さえることができます。

最後に。リトアニアの引っ越しシーズンは夏です。日本では4月から新年度となりますが、リトアニアでは9月から新年度だからです。そのため、春~夏にかけては良い物件はすぐに埋まってしまうので注意が必要です。

以上、(ほとんどいないと思いますが)リトアニアに引っ越しを考えている人は参考にしてください。



特派員

  • 山内 啓至
  • 職業レストラン経営

バルト三国の一つであるリトアニアにほれ込み、何も考えずに移住して3年目。リトアニア初の日本人オーナーシェフとしてレストラン(と言えばかっこいいですが、実際は定食屋)を経営しています。首都ヴィリニュス郊外で、妻・娘・犬と、のんびり生活しています。

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