• 2017.07.12
  • 工夫色々
観光旅行で外国を訪れた時に、観光名所を訪れてその歴史や美しさに感嘆する旅は、どなたでもすることでしょう。
さて、観光名所でないのに意外にも見学しがいがある場所はどこでしょうか?

外国のスーパーに入ると、思っている以上に長い時間を費やして観察や吟味していることに気がつきませんか?「この野菜は見たことがない。なんだろう?」とか「魚の種類が少ない」とか「不味そうだけれど寿司のパックも売られてる!」とか、、、普段行き慣れて見慣れている自分のスーパーと比べ出すと驚きは絶えません。

イタリアに来られてスーパーに入られた方は、野菜の大きさに気がつかれたことでしょう。日本のより一回り大きな野菜が売り場に山積みになっているのですが、日本のスーパーとは違って一つ一つの商品に均一性が全く見られず、形や色や大きさがえらく違うので品質管理、品質基準というものはここには無いのかな?と自問することになります。そして、果物の値段の安さ!とりわけメロンの値段は、夏場になると生ハムにメロンが食卓に定番のように登場することに頷かされるわけです。が、概してこれらの巨大野菜と果物のお味は、実はかなり水っぽいです、、、

日本人は清潔好きで、衛生面においてもかなり気をつけている方の国民だと思うのですが、イタリア人の衛生面での関心に時々、ひょんなところで驚かされます。スーパーの野菜、果物売り場には、選んだ野菜と果物を入れるビニール袋のそばに、使い捨てのビニール製手袋が設置してあります。

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商品を吟味するために手に取ってみる際のその「手」が注目された訳です。私個人としては買って来た野菜と果物はよく洗うことが大事だと思っていて、使い捨てのビニール手袋の効果には100パーセント納得はしていないのですが、、、

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一方、一般人も利用できるのですが、飲食系専門の人がよく利用する某スーパーでは、乳製品売り場に入る前に、貸出用ジャケットが設置してあります。その場所の室温は、たったの2度に設定されているので、入って商品を見ているうちに凍えて死にそうになるからです。貸出ジャケットが置いてあるなんて、なんて気の利いたサービス!

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有難いサービスだと思うのです、、、ところが、うーん、結構よく汚れているような気配も、、、、襟元などの汚れを見つめて着用を躊躇するのですが、乳製品売り場の寒さは容赦なく、結局その売り場からブルブル震えながら出てきて、この微妙なジャケットを着用する羽目になるのがオチです。汚れは、見て見ぬ振り、、、、、

アイディアはいいと思うのですが、あともう少しの工夫が必要と言ったところでしょうか。




特派員

  • 三上 由里子
  • 職業音楽家

チェリスト。ミラノを本拠地に、ソロコンサートアンサンブルの編成で演奏活動の傍ら、演劇、画像、舞踊やライブ演奏を組み合わせたマルチスタイルの舞台プロデュース。

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