年末年始営業のご案内
12月31日(火):18:00終了
2025年1月1日(水):全館休業
※各店舗の年末年始の営業についてはフロアガイドよりご覧下さい。

  • 2015.10.30
  • 友人同士の楽しい集まりに。気軽で美味しい「ピザを食べに行こう!」
イタリア料理の代表といえば、スパゲッティやラザニアなどのパスタ類がまず上がるかと思いますが、世界中で圧倒的に市民権を得ているのはピザではないでしょうか。

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ピザ専用の焼き釜からすばやくピザを皿の上へ移すPasqualeさん

ピザといえばピザの発祥地ナポリが有名ですが、ナポリにかかわらず、ピザはイタリアの国民食として愛されています。

私の住むフィレンツェの中心街でも「ピッツェリア-Pizzeria」と呼ばれるピザ専門の食堂や、ピザメニューを取り入れたレストランが数多くあり、友人同士で店を選ぶときも、今日はあそこのピッツェリアにしようとか、ここが美味しいと聞いた等の最新情報を交換して、常に新しいお店を試します。

もちろん皆、お気に入りのピッツェリアへも頻繁に通います。


代表的なピザメニューは、フレッシュなモッツァレッラチーズ・トマトソース・バジリコの葉を散らしたシンプルなマルゲリータ、アンチョビを加えたナポリ、ハムや茸とアーティーチョーク等4種の味が楽しめるクアットロ・スタジョーニ、4種のチーズが乗ったクアットロフォルマッジョ、ピザ生地を半月形の袋状に閉じ中に具を詰めたカルツォーネです。

こだわりのピザ4種類だけをメニューとするお店から、20~30種類を超えるバリエーションのピザを提供する店まで様々です。私はあまりのメニューの多さに目が回り、結局基本のマルゲリータにする場合が多いのですが、とてもお腹が空いている時には具沢山のボリュームがあるピザで幸せに目を回すこともあります。ピザというと野菜不足になるイメージですが、ベジタリアン向けのベジタブルピザもあり、たっぷりのグリル野菜を食べることも出来ます。

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前菜も揚げピザのスナック。薄く延ばした生地にトッピング。牧が燃えるピザ専用釜。定番のマルゲリータ。

レストランにおける食事はフルコースが基本であり、前菜に始まり、ライスやパスタ、肉や魚、付け合せ、デザート、コーヒーまで、たっぷり2~3時間をかけて頂くスローフードが伝統的です。現在でも、家族の大切な食事や祝祭日等の場合はフルコースですが、近年では、日常の気軽な集まりでは前菜とパスタ、前菜と肉類だけ等を注文することが当たり前になってきています。


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基本的に軽食のピザは、ファストフードにもしっかりした食事にもなります。気さくで気の置けない友人達との食事会には「ピザを食べに行こう!」が合言葉になります。親友とは何度でも会いたい、沢山お喋りしたいということで、お財布に優しいピザは友との楽しい夕食に最適のメニューです。

イタリアでは、一人で直径30cmほどのピザ一枚を食べきり、男性陣はこれに前菜も注文して食べてしまいます。

私も、来たばかりの頃はこのピザを半分食べるのが精一杯でしたが、今では、もちもち生地をかりっと焼いたピザに食欲を誘われ、ほぼ一枚完食後にデザートまで食べられるようになりました。


ピザがこんなにも美味しく感じるのは、きっと友人達との屈託無いお喋りと笑顔のスパイスが効いているからだと私は思っています。忙しい毎日をパワフルに乗り切る!イタリアの国民食、ピザの効果は絶大です。



特派員

  • 木田 美秀
  • 職業西洋絵画修復家

京都精華大学日本画科卒業。2008年よりルネサンスの都フィレンツェにて起業、イタリア古典絵画修復を専門として活動し、現在に至ります。休日の癒しは、市場での美味しい食材探し、近隣の町めぐり、所属の聖歌隊で歌うことです。

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