• 2018.04.16
  • イギリス習慣入門
イタリアからイギリスへ引っ越したばかりの頃、私はカルチャーショックを受けました。
でもこれは自国から行ったことのない国へ引っ越せばよくあることで、食事に慣れたり、生活リズムをつかんだり、言葉をマスターしたりと、さまざまな場面に当てはまります。
来る日も来る日もイギリス人のことを理解しようとし、イギリス人の友達を作っているうちに、彼らの伝統や習慣にどんどん詳しくなり、自分の国とイギリスの習慣の違いに気付くようになりました。
そこで、イタリアに根付いている習慣とは異なるイギリスの日常習慣についてのルールをまとめてみました。

1. 時間厳守:イギリス人は時間にものすごく正確なことで知られています。この明らかに月並みな見方は100%当たっていて、時間厳守は基本です。約束の時間にほんのちょっとでも遅れることは、とても失礼なことと考えられているので、念のため早めに到着しておくのが一番です。早めに到着できないとしても、約束の時間は守った方がいいですよ。そうしないと、ひとりだけ置いてきぼりにされてしまうかもしれません。


ラッシュアワーは遅刻の言い訳にならない!

2. カーペット:イギリスではどこもかしこもカーペットが敷かれています。リビングルーム、寝室、待合室、スタジオ、そしてなんとバスルームにまで!当然のことながら、カーペットが敷かれたバスルームなんてあまり衛生的ではありませんが、古いアパートではふわふわのカーペットが敷かれているなんてことも珍しくありません。

3. テレビのライセンス料: BBCの費用をまかなうために、テレビを持っている人は誰でも年間費を支払わされます。これは一種の税金で、外国人が一時的に住む場合でも適用され、払わなければ最高1,000ポンド(約15万円)の罰金もあり得ます。

4. 列の順番を守る:他のヨーロッパ人とは違って、イギリス人はバス、劇場、問い合わせなどほとんど何にでも列を作り、必ず順番を守ります。列の順番を守ろうとしない人は、その場にいるみんなから厳しい注意を受け、自分の順番を守らされます。

5. キャッシュバック:これは多くのスーパーマーケットで広まっている習慣で、デビットカードで会計するとき、買い物した金額以上の額を引き出すよう指示すると、差額を現金で受け取れるというものです。ATMに行かなくても現金を引き出せる便利な方法としてよく利用されています。

6. いつでも紅茶:午後5時のハイティーは、おばあちゃんや上流階級のレディーたちだけのものではありません。紅茶はロンドンの名物で、ほとんどのホテルには典型的なティーポットが用意されているので自分で好きなように紅茶を入れることができます。きっと一番大変なのは、目にしたたくさんの種類の紅茶の中からひとつを選ぶことでしょう。イギリスの多くの家庭にはコンロにお湯を入れたティーポットが必ずあって、すぐに紅茶を入れられるようになっています。一杯の紅茶を振る舞われれば、イギリス人の心をつかんだことになり、交流が深まりますよ。



ハイティー

7. 何よりも礼儀正しく:ロンドン、というかイギリスでは、「プリーズ」、「サンキュー」、「ソーリー」という単語をいつも繰り返すことになります。つまり、そうしないとものすごく無礼だと思われてしまうのです。

8. パーティーのドレスコード:とびきり寒い2月の夜に、丈の短い薄手のサマードレスという極端な格好でセクシーな若い女性たちがロンドンに繰り出すことがあります。この「季節外れ」の装いに欠かせないのがストライプのピンヒールサンダルで、ロンドンでは寒い時期の雨の日でさえ普通に見かけます。

9. 晴れたら休みを取る:ロンドンの人が晴れの日をとことん活用しようとするのは当然のことで、天気がいいと公園に行って走ったり、ピクニックをしたりします。ロンドンは素晴らしい街ですが雨がとてもよく降るので、太陽が輝いていると多くの人が職場に病欠の電話をかけます。おっと、口が滑ってしまいました!



雨が少ないと大喜び!

10. 食事は移動中に:紙コップに満杯のコーヒー(または紅茶)を持ち歩いたり、街中でサンドイッチやピザを食べながら歩いたことがなければ、真のロンドン市民とはいえません。ロンドンの人は場所から場所への移動中に路上でランチをとるのが普通で、時間とお金を節約しています。しかも、この方法なら次の約束の時間も厳守できますよね!

特派員

  • ジャンフランコ・ ベロッリ
  • 職業ブロガー/ミュージシャン

私がロンドンに引っ越してきたのは2年以上も前ですが、ロンドンの外国人居住者向けのニュースレターで、この大都市での体験や新しく引っ越してきた外国人向けのアドバイスを紹介するようになったのは昨年からです。ロンドンはとてもダイナミックな街で、だれもが楽しめるものがたくさんありますが、迷うことなく満喫するためには地元の人の目線を参考にすることが大切です。みなさんにロンドンの隠れた魅力をお伝えするガイドになりたいと思っています。

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