• 2024.03.08
  • 新しい冷蔵庫がくるまで
昨年9月から諸事情があり5か月も日本へ滞在しておりました。その間になんとオーストラリアの家の冷蔵庫が壊れるという事態が。家の中に観葉植物があったので友人が2週間に一度水やりしてくれており、友人から「冷蔵庫が壊れてると思う。冷えてないよ。」と電話がかかってきました。私の家は賃貸なので、まずは不動産に連絡をして、電気屋さんに電気の問題はないか見に来てもらいましたが、電気系は何も問題がないということでした。
ちなみに、オーストラリアの賃貸物件は、部屋だけの家具なし物件、家具付き物件、そして家具はないけれどホワイトグッズと呼ばれる、冷蔵庫や洗濯機などがついている物件とがあります。
コンドミニアムのようなホリデーでも使われている物件には家具付きの物件が多く、住宅街にある家やアパートは家具なしの物件が多いです。家具付き、ホワイトグッズ付き物件の賃貸の場合はそれらが壊れた場合は不動産側が新しいものを用意してくれますが、うちは家具なし物件のため、故障したら自分で用意しなければなりません。
話はそれましたが、私の冷凍庫にはジップロックに入れたぬか漬けのぬかやお肉、ちりめんじゃこ、納豆、こうじなど、腐ったら匂いそうなものがたくさん入っておりました(苦笑)時間が経てばたつほど匂いも腐敗もひどくなってしまう。。そんな中、とても頼りになる優しい友人が、すでに家中が匂う中、冷凍庫と冷蔵庫内の腐った食べ物を捨て、掃除してくれたのでした。腐ったものを処分するなんて、誰もやりたがらない仕事をしてくれて、本当に感謝です。
日本から帰国したのが2月初旬でオーストラリアは真夏。スーツケースの中身を空にするよりも、まずは冷蔵庫を買いに行きました。いくつかの電気屋さんのウェブサイトを事前に見ていましたが、ネットで購入するよりも、実際にサイズ感や中を見て店舗で店員さんと話して買いたいタイプ、しかもそこでさらに値引き交渉もしてしまいます。The Good Guysという電気屋さんへ行き、店員さんにあれこれ聞きながら、値引きもしてもらい無事購入。
一番心配だった古い冷蔵庫の処分については、新しい冷蔵庫の配送と古い冷蔵庫の引き取りをしてくれるプレミアムデリバリーというサービスが$85であるとのことでした。
家から車で15分くらいの場所に粗大ごみを無料で捨てれるごみ処理場があるのですが、古い冷蔵庫を運んでくれる人も、冷蔵庫が入る車もないため、手っ取り早くお金で解決。
デリバリーだけでも$55かかるのでプラス$30で引き取ってくれるならこの物価高のオーストラリアではこのくらい安いものです。
しかもお店に在庫があったため、翌日に配送してくれるとのこと。オーストラリアにもこんな便利なサービスがあるとは。
「明日の13:00-17:00の間に配達されます。近くになったらドライバーから連絡が行くかもしれないので、携帯をこまめにチェックしてください」といった内容のメッセージが携帯に送られてきました。在宅ワークなので待機は全く問題ありません。
そして翌日16:30になってもなんの連絡もなかったので、メッセージにあったリンクをクリックすると、運転手さんの名前と写真と携帯電話番号が記載されていたので、そこへ電話をしてみることに。電源が入っておりませんのメッセージが流れ、まあ、これもオーストラリアあるあるです。すでに17:00近くになっていたため購入した店舗も17:00で閉店してしまうので、急いで店舗へ電話をし、今日配達されるのか聞いてみました。配達が少し遅れていてあと30分くらいで着くと思うとのこと。今日はもう遅いから行けないとでも言われるんだろうなと予想していたので来てくれるだけでラッキーです。遅れても全然いいのです。オーストラリアで生活しているとそれでも十分という気持ちになります。
18:00くらいに家の前にトラックが停まる音がしたので、外に出てみると、2人のインド人男性が大きな段ボールから冷蔵庫を取りだしていました。新しい冷蔵庫を家の中まで運び、先に古いものを二人がかりで運んでくれました。
何年も動かさなかった冷蔵庫があった床は結構汚れていますが、あらかじめ前日からクイックルワイパーのようなものを隙間に入れて掃除をしていましたが、それでも奥のほうはかなり汚れやごみが。ちょっと掃除させてねと、床を拭いている間もちゃんと待ってくれていました。
二人とも30代前半くらいで学生ビザでオーストラリアにいるとのことでした。話しかけてもあまり英語が喋れないようで、もっぱら頼まれものを頼まれた場所に運ぶ配達専門といった感じです。彼らの携帯の電源も切れていたのもありますが、詳しい配達状況などは店舗に電話して正解でした。でも丁寧に運んでくれたし、遅れてもちゃんと来てくれたので結果大満足。これでやっと野菜やお肉、お魚が買えるし、よく冷えたビールが飲めます 笑。普段冷蔵庫があるのが当たり前の生活をしていたので、真夏に冷蔵庫があるありがたみを実感する出来事となりました。
購入して届くまではざっとこんな流れになります。
もしかしたら、私が運良く翌日に届いただけかもしれません。
もしオーストラリアで何かの配達を待つ場合はあまり期待せず気長に待ってみてください。

特派員

  • 菅沼 千栄子(旧姓 名倉)
  • 職業会社員

2000年に渡豪。日系旅行会社勤務等を経て、2014年から現地建設会社に勤務。休日は、趣味の一つであるソイキャンドル作りやビーチウオークを楽しんでいます。当地のレアな生活情報をお伝えしたいと思います。

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