何でも揃っているキャンベルストリートには、今も多くのアイスクリームパーラーとともにローラーブレードやサーフボードのレンタルショップがびっしりと立ち並んでいます。
ボンダイという名の由来となったBoondiは、「岩に当たって砕け散る水」を意味する先住民の言葉なんだとか。
シドニー市内にある都会のビーチですが、とても素晴らしく、管理が行き届いています。2つの崖に囲まれた全長約1㎞のボンダイ・ビーチには、シドニーから公共交通機関を使えば簡単に行くことができます。
ボンダイ・ビーチといえばサーフィンと言われるほど、ここは世界に名だたるサーフィン天国。サーフィンのレッスンが受けられる公認のサーフスクールもたくさんあるので、初心者でも心配ご無用。ここではサーフィンを習うことも、ちょっとだけ試してみることもできます。やってみて後悔はしないはず!
陽光に恵まれた広いビーチであるだけでなく、ナイトクラブにレストラン、必見のイベントやフェスが目白押しのボンダイは、ライフスタイルの中心地でもあります。キャンベル・パレードはビーチ沿いの通りで、ファッションブティックやサーフショップ、店内から海が見えるカフェやバーが林立しています。
週末になると、ボンダイ・ビーチ・パブリック・スクールの校庭でボンダイ・マーケットが開催されます。土曜日に立つのが農産物の直売市。そして日曜日に開かれるボンダイ・ビーチ・マーケットはアンティークや古着が並ぶ巨大な蚤の市です。掘り出し物を見つけるならこちらへ。
サーフィンの名所としてすっかり名を馳せたボンダイ・ビーチですが、熟練の技術に加えてイケメン揃いのライフガードがいることでも知られるようになりました。オーストラリアの海辺で人命救助に励む姿をとらえたテレビ番組の影響で、今や彼らはスターのような存在です。
オーストラリアの多くのビーチ同様、海水浴場として必ずしも安全ではないことは、ここボンダイ・ビーチも例外ではありません。潮流の激しさ、サメやクラゲが出現する可能性、水温の低さ。これらはすべて、無防備な観光客や海水浴客にとって、場合によっては脅威となりかねないものばかりですからね。
ボンダイ・ビーチは2014年、「ウィア・フライン・アウト・ヒア(We’re Fryin ‘Out Here)」と呼ばれるアート・インスタレーションで有名になりました。これは、ボンダイ・ビーチの真ん中に現れた、アンドリュー・ハンキンによる巨大なフライパンのオブジェ。世界中のアーティスト数十人が制作した数百点もの作品が一堂に会したシドニーの「スカルプチャー・バイ・ザ・シー」という、世界最大の野外彫刻展に展示されたものです。
ボンダイ・ビーチはさらに、最も美しいハイキングコースの一つ、「ボンダイ・クージー・クリフトップ・ウォーク」の出発点でもあります。クージーの町まで続くこのコースタルウォークは距離にして6kmほど続きます。見事な崖の眺めを始め、自然に恵まれた見どころ満載のコースには木陰も多く、低木や茂みもふんだんにあります。ピクニックはもちろん、ビーチで遊んだあとの休憩タイムにもぴったりですね。
映画「グレート・ギャツビー」の葬儀のシーンが撮影されたウェイバリー墓地もこの近くなので、立ち寄ってみるのもいいでしょう。崖の上の遊歩道から見渡せるタマラマ・ビーチやブロンテ・ビーチも、一度は足を運んでみたいスポットです。
波乗りやハイキング、日光浴などのアクティビティはピンとこない?それならスケートボードをレンタルして、ボーダーたちのとっておきの場所、ボンダイ・スケートパークに向かいましょう。シドニーは世界的なビーチがあることで有名ですが、いろんなショップや「イケてる」カフェなど、押さえておきたいスポットは、海辺以外のエリアにもたくさん見つかります。
フォトギャラリー
ボンダイ・ビーチ
ボンダイ・ビーチの「危険」サインたち
ボンダイのサーファー
ボンダイ・ビーチのパブリック・プール