• 2019.08.13
  • シドニー・ルナ・パークの魅力
シドニーに住むなり行くなりした経験がある人なら、サーキュラー・キー(観光客人気が高く、夜になれば地元っ子も繰り出す人気エリア。海岸沿いにショッピングセンターや公園、レストランが林立する)やオペラハウス、ハーバー・ブリッジ(CBDこと商業中心区域とシドニーのシティ北部、ノース・ショアを結ぶアーチ橋)あたりには足を運んだことでしょう。これらお馴染みの名所のこともいずれレポートすると思いますが、それはそれとして、いわゆる「映(ば)え=フォトジェニック」なスポットとして超有名なこの橋の向こう側には何があるんだろう、と思ったことはありませんか?こちら側からは家やマンションが立ち並んでいるのが見えるので、おそらく住宅街だろう、と皆さんは想像されるのではないでしょうか。ところが驚くなかれ、そこには必見ともいうべき面白い場所があるのです。
ご紹介しましょう、その名も「シドニー・ルナ・パーク」!
別名「シドニー・アミューズメント・パーク」、旧称「ルナ・パーク・ミルソンズ・ポイント」は、大人も子供も楽しめる場所。シドニーほどの都市なら、アミューズメントパーク的な施設はいくらでもあるだろう、と思われるかも知れませんが、実はそうではなく、ここだけしかないのです。オーストラリアでアミューズメント施設があるところと言えば、ゴールドコーストやブリスベンの南部が有名どころですよね。
シドニーでルナ・パークに行ってつまらない思いをする人は、まずいないはず。僕がそう言い切るのには、ちゃんと理由があります。
シドニー・ルナ・パークの歴史をさかのぼると、幾度かの経営者の交代劇があったのがわかります。パークの開業は1930年代でした。
園内アトラクションの「ゴースト・トレイン」で発生した火事がパークの大部分を焼き尽くすという不幸な事件が起こり、悪評が広がったのが’70年代のこと。
この回転木馬がもとから「ゴースト・トレイン」と呼ばれていた理由は不明です。ただ、その名前もあいまって鳥肌ものの怪談めいた事件だったせいで、ルナ・パークは不気味な雰囲気だと言われてしまうわけですね。
でも、ご心配なく!今やパークは安全そのものです。
ツアーガイドはあまり触れませんが、有名なピエロの顔の入場門(ピエロの口の中をくぐって入るエントランスは、絶好のフォトスポットです)が目印のルナ・パークは、今ではシドニーのランドマークです。湾や都市部のスカイライン、オペラハウスをバックに幻想的な写真を撮るにも絶好のロケーション。港の対岸も、夏の夜風がひときわ気持ちよく、最高の穴場です。
いくつかのアクセス方法がありますが、まず、先ほどもチラっと触れたハーバー・ブリッジを渡ってミルソンズ・ポイントを目指すのがひとつ。
あるいは、電車に乗ってミルソンズ・ポイント駅で降りれば、遊園地までは徒歩5分。それ以外では、徒歩で橋を渡ってからフェリーに乗るのが、個人的には一番好きです。
ダーリング・ハーバーやサーキュラー・キーなど、フェリーに乗れる場所はシドニー市内にいくつかあります。
フェリー便の良さは、美しい港の眺めを楽しめるところ。
パークはいくつかのエリアに分かれていますから、園内を移動する際はコニー・アイランド、ミッドウェイ、ビッグ・トップ、クリスタル・パレス、マロニーズ・コーナーなど、エリアごとの名前を頭に入れておくといいですね。エリアが変われば特徴や雰囲気も変わりますが、お子様も安心なメリーゴーラウンドから猛者向けの絶叫系コースターまで、あらゆるタイプのアトラクションを楽しむことができます。
あらゆる人にぴったりの乗り物があるうえに、綿菓子はもちろんフレーバー豊富なアイスクリームなど、遊園地ならではのフードやスナック類も充実しています。ある程度きちんとしたものを座って食べたい気分なら、コニーアイランド・カフェまたはライトハウス・カフェにどうぞ。
僕が一番好きな乗り物は、シドニーや港やスカイラインの絶景を高さ50メートルから望める観覧車。ヘア・レイザー(当園随一の高さを誇るローラーコースター)のように激しい直下型の恐怖を味わうこともなく、カメラを持って思う存分写真も撮れちゃうアトラクションです。どなた様も安心してお試しあれ!

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特派員

  • アルベルト フェランド
  • 年齢午年
  • 性別
  • 職業土木技師

みなさんこんにちは!私はイタリア出身ですが2012年からオーストラリアのシドニーで土木技師として働いています。
趣味は、海岸沿いの散歩、サーフィン、写真を撮ることです。
旅行が好きで、以前はブログを書いていたこともあります。
私はシドニーを拠点としており、アウトドア派でローカルイベントにも詳しいので、皆さんにシドニーの素晴らしさを知っていただければ光栄です。

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