• 2017.05.09
  • “褒め上手”なアメリカの人々


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大人になると、子どもの頃のように“褒められる”ということは減っていきます。しかし、私はアメリカここFindlayに移り住んでからというもの、褒められることが格段に増えました。これは、決して自慢なんかではありません。
アメリカの方々は、他人を褒めることが本当に上手いんです。それは家族や親しい間柄に限らず、面識の無い他人であってもです。

私は個人的に、“褒める”ことがこちらでは“挨拶”と同じような感覚なのではないかなぁと感じています。「Hi! How are you?」の次には「I like your ○○!」「 I like your dress!」などと自然にその人の持っているものや服装などに対しての褒め言葉がきます。挨拶と同時に一瞬にして、他人の良いところを見つけるのが上手いんです。

以前、「アメリカの好きなところ」という記事でも、フレンドリーな店員さんの対応を例に挙げましたが、スーパーマーケットのレジや施設の受付などほんの数分のコミュニケーションの中であっても、褒めてくれることが多いです。そしてそれは大人だけに限らず、子どもたちでさえも褒め上手です。先日も、近所で遊んでいた小さな女の子たちに「Hi!」と挨拶し微笑んだすぐあと、「I like your hair!!!」とこちらへ向かって叫んでくれたのです。(実際、私は特別な髪型をしていたわけではなく、ただ後ろでひとつに結んでいただけ。)「Oh,Thank you! I like your hair too!」と返すと「What’s your name?」と側に近寄ってきてくれて、自己紹介や何をして遊んでいるのかなど話をしてくれて、仲良くなることができました。見知らぬ大人を自然と褒めてくれることから、普段からきっと沢山褒められて育っているからだろうなぁ、と感心したものです。

自分では思いもしなかったところを褒めてくれることもあったりして、そんなところも見てくれているんだ、と驚くこともあります。たった一言ではあっても、ただそれだけで笑顔になれる、その場の空気が一瞬で和む“褒め言葉”ってすごいと思います。

ただ純粋に良いと思ったことを、素直に言葉にして伝えてくれるのです。

日本では、他人から褒められると照れくささから「いやいや、そんなことないよ~。」なんて謙遜してしまいがちな方が多いかもしれません。ですが、否定してしまうとそこからは何も生まれませんよね。たとえば「あなたのネイルとっても素敵ね!」と褒めると「ありがとう!これは○○のお店の○○さんにしてもらったのよ!」なんて、そこから話が生まれて、自分にとって有益な新しい情報が手に入ることだってあります。せっかく褒めてくれているのだから、素直に受け入れることが大切なんだ、と私はこちらへ来て実感しています。また、笑顔で「ありがとう」と自信を持って返せるように努力しよう、と自身のモチベーションを上げることへも繋がるような気がします。何事も適度な自信は必要で、自分を認めてあげることって大事だなぁと思います。

もちろん、嘘をついてまで褒める必要は無いと思いますが、私もあれやこれやと考えずに良いものは良い・好きなものは好きだと素直に相手に伝えられる人でありたいなと思います。相手の良いところにすぐに気付ける人で居たいです。褒められて嫌な気分になる方っていないのではないでしょうか?

アメリカの素敵な“褒め文化”。私の大好きな文化のひとつです。

特派員

  • アンダーソン 江里加
  • 年齢未(ひつじ)
  • 性別女性
  • 職業専業主婦

結婚を機に、2016年5月、アメリカに移住しました。
日本で教わった繊細で美味しいお菓子を広めるため、日々お菓子を作り研究している専業主婦です。

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