オハイオ州デイトン。
あのライト兄弟が生まれた町です。
そんなデイトンにある、400以上の航空機が展示されている場所、
国立アメリカ空軍博物館(National Museum of the United States Air Force)へ行ってきました。
航空技術の進歩を歴史的背景と共に知ることができます。
専門的なことには全く詳しくありませんが、
中でも私が印象に残ったものをいくつかご紹介したいと思います。
まず、こちらは美しい水色で塗装された、「SAM 26000」。
初めて大統領のために作られた専用機です。
ケネディ元大統領の奥様、ジャクリーン夫人が色のご提案をされたそうです。
日本人として、複雑な気持ちで見たのはこちら。
真珠湾攻撃について当時発行された新聞記事、その資料。(↑)
広島・長崎に投下された原子爆弾の模型とその機体。(↓)
リトルボーイ(左) ファットマン(右)
神風特攻隊の練習機、桜花。
何と言葉に表せばよいのか、何とも言えない気持ちになりました。
ステルス攻撃機や研究機、開発機を見ることもできました。
つづいてこちらの展示物、皆さん何かお分かりになりますか?
見上げるほど高く写真に先端が収まりきらない…「ミサイル」です。
人間が作り上げたと思うと技術の進歩には感動さえ覚えますが、その目的を考えると恐怖しかありません。
一般人の私が簡単に、そして、単純に思ったことを言っていいのであれば、
この素晴らしい技術と開発費用を何か他のことに使えないのだろうか、と。
展示されているさまざまな航空機はすばらしく、“機体”としては非常にかっこ良いのですが、
そのほとんどは戦争に使われた軍用機なんですよね。
でも、そういう意味で考えるとネガティブなことばかりでなく、
宇宙に関する科学的進歩はすばらしいものです。
こちらはアポロ15号コマンドモジュール。
初めて月に到達した際のスペーススーツ:1969年(左)
月面で7時間も歩行することのできるスペーススーツ:1971年(右)
初めて空を飛ぶことに挑戦したライト兄弟をはじめ、
初めて月へ行こうと思い実行した方たちの想像力にはただただ感心するばかりです。
アメリカの博物館や美術館はどこも巨大規模ですが、こちらも然り。
というより、今まで行ったことのある中で断トツで広く、
後半は疲れ切ってしまい出口はまだかまだかと思うほど。笑
かなり歩きます。
そしてきっと展示物を全てじっくり見ようと思うと一日かかってしまうので、
特に興味のある展示スペースに目的を絞って行かれることをおすすめします。
期待以上の展示物の多さに考えさせられることも多く、
歴史を学ぶ大切さ、自分の知識の無さを痛感し、反省さえしました。
最後に、気になる入場料はなんと無料!!なのです。
こんなにもたくさんの貴重な航空機や資料が見られて無料とは、
さすがアメリカだなぁと思いながら・・・博物館を後にしました。