• 2022.04.15
  • アメリカで手術!?
なんだか右目の視界が狭い・・?ちょっと見えにくい気がする・・・と、なんとなく目に不調を感じていました。わたしはもともと目がかなり悪く、コンタクトレンズを付け始め早15年以上経ちます。
コロナ禍であり、なんとなく病院へ行くことも避けていたのですが、やはり気になるため眼科へ行ってきました。気になり始めてから一か月以上はたっていたと思います。
いつもの先生に気になっていることを伝え、瞳孔を開く目薬を点眼し眼底検査を受けました。結果は「念のため専門医で診てもらったほうがいい。」とのこと。
一週間後に専門医へ行ったところ、「明日 手術をしましょう。」
!?!? びっくりしすぎて、頭の中は「あれはどうしよう、あれもどうしよう…」仕事や予定のキャンセルをどうするかでいっぱい。
気になっていた私の眼は、網膜剥離でした。視界が狭いと感じていたのは、視野欠損。黒いカーテンのようなものが視界からずっと消えませんでした。
いつの間にか、即日 手術が必要なほど進行してしまっていたのです。
痛みが全くないことに加え、目は両目で見ようとするため、片目の症状には気づきにくいこともあります。
網膜剥離は年齢に関わらず発症し、近眼の方は目の良い人に比べると特にリスクは高いようです。さらには遺伝も関係しているようで、実際に私の母も同様、数年前にレーザー治療をしていました。
あまりに突然のことで、まさか自分がアメリカで手術をする日がくるとは思ってもおらず…
結果的に、わたしの後の患者さんが緊急だったようで、わたしの手術は一週間後に変更となりました。
手術は全身麻酔のため、前日0時以降は絶飲食。
夜と朝にシャワーを浴びるように言われました。さらに、朝 顔を洗った後は、化粧水やクリームなど何もつけてはいけないとのこと。

当日、自宅から一時間ほどの距離にある、大きな病院へ。
到着し受付を済ませた後、待合室のようなところへ通され、その後 個室へ移動。
手術着に着替え検温、検尿、わたしの場合は目の手術のため目薬を何種類もさしました。
右手の甲に薬を入れる管をさし、かかりつけの薬局や病歴など諸々の確認。
ここまで担当してくださった看護師さんに変わり、確認をしにきてくれたお医者さん、そして麻酔科の先生、手術をしてくださる先生。それぞれ担当ごとに変わる皆さん、必ず自己紹介をしてくださって、手術の内容に加え何度も何度も聞かれたのは、「いっしょに来た人はだれですか?」でした。
そして以前に「アメリカの好きなところ」の記事でもかかせていただいた通り、ここでも面白かったのが、こんなときでも何かと褒めてくれる、アメリカ人。笑
不安と緊張でいっぱいだった際に、カジュアルな会話で気を紛らわせてくれたこと、ありがたいことでした。
今回、お世話になった医療関係者の方々には改めて尊敬の気持ちと感謝でいっぱいです。きっと日々 大変なことも多いでしょうに、とても丁寧に対応してくださり、感動でした。本当に皆さんとっても親切で優しく、話も面白く、いつの間にかリラックスできていたような気がします。
でもやっぱり、いざベッドのまま手術室へ運ばれると緊張は極限に。
ドラマでよく見るなんだか冷たい雰囲気、そして寒い…。たくさんの看護師さんたちがいらっしゃり、ここでも皆さん私に何かする前には必ずご自分の名前をおっしゃってくださいました。どう見ても強張っている顔のわたしの手を握り、「不安だよね、でも大丈夫よ。約束する!」と声をかけてくれ、呼吸器をつけ何度か息をしたあとはもう、何も記憶にありません。
看護師さんに名前を呼ばれて目を覚ましたら、麻酔後すでに二時間はたっていました。
麻酔って、本当に不思議なものです。ぽっかり二時間程度の記憶がなくなっていて、起きたら手術もおわっているんですもの。
なんだか頭はボーっとしていて、麻酔の影響か喉がとにかく痛くて、ガラガラでした。
看護師さんが冷たいアップルジュースを持ってきてくださって、これがとっっても美味しく感じました。17時間ぶりの水分でしたから。
まだフラフラな状態でしたが、車椅子で運んでいただきそのまま帰路へ。
(これが日本だとやはり入院することが多いのでしょうか?)

翌日、手術を担当してくださった先生に診てもらいに再度病院へ行き、その後 三日ほどはやはり痛みと違和感で辛かったです。網膜剥離といっても、症状や進行具合はさまざま、手術方法もさまざまです。今回わたしの場合は、シリコンのバンドで眼球をしめて剥離部分を引っ付ける、というものでした。
と、ここまでにはなりますが、私のアメリカでの手術体験を記事にしてみました。
(※この記事の内容は、昨年末の出来事についてです)
術後、数か月たちようやく少しずつ元の目に戻ってきています。しかし、手術の影響で視力はさらに下がりました。5月にはもう一度 検診予定で、経過が良ければひとまず完了、といったところでしょうか。

体のどの部分でもそうですが、どうにかなってしまって初めて健康の大切さ・ありがたみを実感するものです。かなりの近眼の私は、視力を改善することはできませんが、これ以上悪くならないように本当に大切にしなくてはいけないなと思います。
コロナ禍、医療関係者の方に迷惑をかけたくないという気持ちから遠慮してしまったり、(感染のリスクから)病院に行くのが怖いと感じられる方もいらっしゃるかもしれません。ですが、皆様も、もし今なにか不調を感じていたり、いつもと違うなと気になることがあったら。どうか迷わず、病院へ行くことをおすすめします。手遅れになることのないように。

特派員

  • アンダーソン 江里加
  • 年齢未(ひつじ)
  • 性別女性
  • 職業専業主婦

結婚を機に、2016年5月、アメリカに移住しました。
日本で教わった繊細で美味しいお菓子を広めるため、日々お菓子を作り研究している専業主婦です。

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