• 2022.09.29
  • 正式にケーキデコレーターとして働き始めました!
引っ越しの記事から間があいてしまいましたが、6月からケーキデコレーターとしてアメリカの企業で働いています。
いままで仕事についてはあまり記事にしてきませんでしたが、アメリカへ来てからというものさまざまな経験をさせていただいてきました。渡米して間もないころから始めた、オーダーメイドケーキの販売では、多くの方の大切な日のケーキをお作りさせていただいてきました。
気づけば本格的に「お菓子」に関わりはじめ10年以上が過ぎましたが、お菓子作りへの情熱は今でもずっと変わらず、大好きなことです。
今回、その長きに渡って情熱を注いできたことが正式に大きなお仕事へと繋がり、とても嬉しく、幸せに感じています。
日本では、「ケーキデコレーター」という職種は珍しいかもしれませんが、こちらアメリカのケーキ屋さんでは、ケーキを焼く「ベイカー」と、ケーキのデコレーションをする「デコレーター」は別もののことが多いです。わたしは入社してからというもの ケーキ自体を焼いたことはなく、毎日ひたすらケーキの “デコレーション” をする担当です。
最初は、いままで教わってきたいわゆる「日本のケーキ」のデコレーションの材料・仕方とは全く違っていて、本当に戸惑いました。いままでやってきたことはなんだったのか、と思うくらいに上手くいかず、初めてお菓子作りへの自信をなくしてしまいました。最初の一週間は、年甲斐もなく 帰宅後ひっそり悔し涙を流してしまうほどでした。(笑)
3か月と少しがたった今、毎日すごく、すごく楽しいです。だんだんと求められているデザイン・好みもわかってきました。そして、やはり私はお菓子作りはもちろんのこと、“頭で考えていたものをどう実現しカタチにするか“の過程が好きなんだな、と実感しています。相手の考えている頭の中のイメージ、求められるケーキを自分の感性で創造するのは難しいときもありますが、カタチになったときの嬉しいときめきはずっと心に残っています。お菓子を通して人と人と繋がっていけること、とても幸せなことだなと思います。

会社の最初のトレーニングでは、“Diversity” についての内容がしっかりあったことが素敵でした。その中でも印象的だった言葉、「Respect people’s culture. Don’t judge a book by its cover. 」。昔、スミソニアン博物館で、「人間の99.9%は同じ遺伝子で、残りの0.1%で差異が生じている」と知り、とてもびっくりしたことを思い出しました。
人種や年齢、出身国や宗教、性的指向、言語、バックグラウンド、その全ては尊重するべきこと。多様な環境で働けること、貴重で学びの多い経験です。もっともっと私も、いろんなバックグラウンドの人たちに寛容になっていきたいな、と改めて考える日々です。

これから少しずつ記事にしていければ良いなと思っていますが、日本とアメリカのケーキは、やっぱり材料も作り方も全くちがっていて面白いです!
これからも 自分の“好き”で繋がったご縁を大切にしながら、期待以上のケーキをお届けしていけるよう、努力をつづけたいと思います。
さいごに、このご報告をした際にいただいた、すてきなお言葉をご紹介して終わろうと思います。ナレッジサロンで出会った、中村美和子さんという方からかけていただいた言葉です。
“Something you love to do will lead you and pave the way to where you wish to go in life!”

特派員

  • アンダーソン 江里加
  • 職業専業主婦

結婚を機に、2016年5月、アメリカに移住しました。
日本で教わった繊細で美味しいお菓子を広めるため、日々お菓子を作り研究している専業主婦です。

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