大胆奇抜なマーメイドパレード!|クラウディア・ ディアス|ナレッジワールドネットワーク|アクティビティ|ナレッジキャピタル

  • 2018.09.28
  • 大胆奇抜なマーメイドパレード!
マーメイドパレードは、「マーメイド」と海の神「ネプチューン」を称えて名付けられた、コニーアイランドの同名のストリートにまつわる神話を復活させるために1983年に始まりました。
このパレードの起源をたどれば、コニーアイランドで1903年~1954まで行われていた夏のカーニバル「マルディグラ」にたどり着くはずです。
住人が誇るこのパレードは、大胆奇抜な仮装で自由に自己表現する機会をニューヨーカーに与えています。
夏の恒例イベントとして、コニーアイランドのメインロードから海沿いの遊歩道まで行進するネプチューンとリトルマーメイドのパレードは、ハロウィーンの夏バージョンみたいなものです。
もともと宗教性や民族性、理想像を持つものではなく、むしろ楽しむことだけを目的にアーティストによって生み出されました。
仮装をし、楽しみ、独自の芸術表現を見いだすための日なので、人前で自分を表現することはパレードの公然の目的のひとつです。参加者の中には、1週間ずっと、きまじめにグレーの仕事着に身を包み、絶え間ない消耗的な出世レースが繰り広げられているオフィスに向かいながら、競争心とコーヒーを飲みくだしているような人もかなりいそうなので、このパレードは自己表現のはけ口にもなっています。
真珠貝の鱗片、金色の尾、貝殻、かつら、ボディペインティングなど、パレード中は何でもありで、創造力を制限するものはありませんし、子供だってもちろん参加できます。
プライドパレードか何かのように見えますが、本来の目的は家族連れ、または他のあらゆる人と親睦を深めることにあります。
この時期、コニーアイランドは大にぎわいで、1900年代初めにニューヨーカーの休日スポットや娯楽スポットとして、大規模遊園地が初めて建設された当時の栄光が蘇ります。
この地区は大恐慌や1932年の火事によって荒れ果て、治安が悪化し、今もその後遺症に苦しんでいます。
ストリートアーティストたちは委託を受けて、一連の壁画をパレードまでに制作し、ニューヨーク屈指の重要地区を彩り、演出を施します。

コニーアイランドはかつて、都市計画の試みを初めて提供したモデル地区でした。ルー・リードからラナ・デル・レイまで数々の人気曲を採り入れた、活気あふれる大ヒット映画のワンシーンに見られるようなマンハッタン地区がデザインされたのはその後のことです。
コニーアイランドはそれ自体がショーであり、アートでもあります。毎年、サーフ・アベニューで何千人もの参加者が、創造力を自由に発揮してさまざまな海の生物に扮してパレードしたり、パレードのオープニングに必ず海王ネプチューンと女王が登場するのはそのためです。
フロート車(山車)はサーフ・アベニューをウエスト10番通りまで進み、そこで曲がって海岸沿いの遊歩道に向かい、ウエスト17番通りへ戻って来ます。
パレードのストーリーを丸ごと楽しめるベストスポットはサーフ・アベニューです。なぜかというと、仮装した参加者を乗せたフロート車やヴィンテージカーは、海沿いの遊歩道への立ち入りが禁止されているからです。
パレードは大抵、午後には終了しますが、参加者は地元レストラン「キッチン21」のテラスでいつも開催される、マーメイドパレードボールに出かけるまで仮装したまま過ごします。このパーティーは夕暮れ時に始まり、ライブミュージックやバーレスクショー、DJセットで夜遅くまで盛り上がります。アメリカでは、21歳になればお酒が飲めますからね。
マーメイドパレードは海辺で開催される、古代の神話を称えるアメリカの祝賀イベントですが、マーメイド・アベニューではしゃぎ回るだけのものではなく、れっきとした文化的慣習です。残念なことに、私が読んだ記事によると、規制や制限によってパレードのコストはここ数年急増しているほか、コニーアイランド地区はハリケーン・サンディの壊滅的被害を受けたため、歴史博物館やパフォーマンススペースが破壊されてしまったそうです。パレードの主催者は現在、人気のある余興やギフトショップからの収入によって資金を工面しています。



特派員

  • クラウディア・ ディアス
  • 年齢午(うま)
  • 性別
  • 職業ニューヨーク大学教授

私は、ニューヨーク大学でスペイン文学と演劇の教授をしていますが、もともとはカリフォルニア出身です。余暇には長い時間散歩をするのが好きです。ニューヨークでは常になにか新しいものをあちこちで見つけることができるので、それが本当に大好きです。この街のお気に入りの季節は秋です。秋にはセントラル・パークの紅葉が素晴らしく、私の大好きなハロウィーンもあるからです。
私のブログを通してみなさんにニューヨーク市と、私の住むブルックリンに興味を持っていただきたいと思います。また、ここに住む人間の目から見たビッグアップルについての新たな視点を紹介したいと思います。

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