• 2015.06.19
  • メモリアルデイの過ごし方
5月最終週の月曜日は、メモリアルデイです。
元々は南北戦争で亡くなった北軍の兵士を称える為に作られた祝日ですが、第一次世界大戦後、あらゆる戦争・紛争で亡くなった兵士を称えるものへ、そして今では亡くなった全ての人を偲ぶ日となっています。また、非公式ではありますが、メモリアルデイを迎えれば「夏」だというイメージが全米に浸透しているので、多くのプール開きもこの週末。アメリカ人の多くはこの3連休のどこかでお墓参りをし、バーベキューやピクニックをし、子供たちはプールへ走ります。

ワシントンDCからポトマック川を挟んだ南側、バージニア州のアーリントンには戦没者の眠るアーリントン国立墓地があります。全米からここへ遺族がお墓参りに来るので、前日には各墓石の前に国旗が配され、身元不明な戦没者が祀られている「無名戦士の墓」の前では退役軍人による献花の式典が行われていました。

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また、退役軍人が主となり組織しているNPOローリングサンダーもこの週末ワシントンDCへ集結します。これは戦争捕虜(POW)や行方不明兵(MIA)の存在を喚起することを目的とした団体で「アメリカの男」の象徴であるハーレーなどの大型バイクを持ち込み、ナショナルモールの周囲をラリーします。その数はゆうに100万台を超えるので、アメリカの国防総省・ペンタゴンの駐車場を一部貸切、そこから出発。轟音と言い、バイクに沢山付けられた国旗と言い、圧巻です。

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日曜日の夜には国会議事堂(キャピトル)の前で無料のコンサートが開かれ、全米に生中継されます。

そしてメモリアルデイ当日の月曜日は、ローリングサンダーがラリーした道をパレードが逆走。現役軍人に退役軍人、各地の高校生に南北戦争やベトナム戦争時の軍服やドレスを着た人たちが練り歩きます。

今年は乳児の息子と二人だった為、ほんの少しずつしか見られませんでしたがアメリカ人の「自由の国アメリカ」のために命を落とした人々を偲ぶ気持ち、愛国心の強さを強く感じた週末でした。

特派員

  • デリクソン 律子
  • 職業専業主婦

2012年に結婚を機にワシントンD.C.へ移住。夫の仕事の関係でその後すぐハワイ州オアフ島で暮らし、2015年ワシントンD.C.へ戻って来ました。2014年末に誕生した長男と柴犬の3人と1匹暮らし。

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