ロイヤル・アルバート・ホール・・・プロムスって?|ジャンフランコ・ ベロッリ|ナレッジワールドネットワーク|アクティビティ|ナレッジキャピタル

  • 2019.09.12
  • ロイヤル・アルバート・ホール・・・プロムスって?
アメリカでプロムという言葉を口にすると誰もがすぐ高校のダンスパーティーを連想しますが、イギリスではロイヤル・アルバート・ホールで毎年夏に行われる素晴らしいコンサートBBCプロムスが思い浮かびます。
BBCプロムスが一番盛り上がる月は8月ですが、ロイヤル・アルバート・ホールの華麗な舞台で繰り広げられる有名なクラシック音楽コンサートは夏を通じて鑑賞することができます。
この種の音楽が好きな人には絶対見逃せないイベントですが、私もたまたまこのコンサートのひとつを聴きに行ってみたところ、クラシック音楽のジャンルにあまり詳しくない人でも十分に楽しめる雰囲気でした。
そして今年もまた、プロムスの季節がロンドンにやって来ました。
世界で最も重要なクラシック音楽祭とされるこのイベントを主催するのはスポンサーのBBCです。
プロムスは通常7月にスタートし、9月までクラシック音楽コンサートが目白押しですが、その大部分の会場となるのがロンドンで一番有名なコンサートホール、ロイヤル・アルバート・ホールで、高級住宅地サウス・ケンジントン地区にあるアルバート公記念碑とケンジントン・ガーデンズの向かいに位置しています。
このイベントは19世紀の終わりに、一連のコンサートを手頃な値段で提供して一般の人にもクラシック音楽に親しんでもらうために開催されたのが始まりで、人々はカジュアルな雰囲気で一流のショーに触れる機会に恵まれてきました。
プロムスという言葉はフランス語のプロムナード(散歩の意味)に由来していますが、これは19世紀にコンサートホールの周りを散歩しながら演奏を聴くことが許されていたためです(今は必ず指定席に座ることになっています)。そして、このクラシック音楽コンサートの観客はプロマーと呼ばれています。
チケットは今なお手頃な値段に抑えられていて、美しいロイヤル・アルバート・ホールを会場とするクラシック音楽コンサートをたった5ポンド(約650円)程で堪能できます。中には無料のコンサートもあり、それ以外のコンサートも高くて15ポンド(約2,000円)となっています。
前売り券の販売はなく、通常、コンサートの開始1時間前に5ポンドのチケットがロイヤル・アルバート・ホールのチケット売場で直接販売されますが、残念ながら、遅く行くとあっという間に長蛇の列ができています。
プロムスは最終日の夜が一番のビッグイベントで、たいてい9月の第二土曜日がこの日に当たります。
最後を締めくくるこのファイナルコンサートはBBCで生放送され、伝統的なイギリスの演目をイギリスのアーティストが奏でます。
ロイヤル・アルバート・ホールはビクトリア朝時代のロンドンを代表する屈指のモニュメントで、BBCプロムスの他にも非常に重要な娯楽イベントが開催されています。
この美しい建物はサウス・ケンジントン地区の北端にあり、この一帯はかつてアルバートポリスとして知られていました。
ケンジントン・ゴアという主要な幹線道路が、ビクトリア女王の夫、アルバート公をたたえるもうひとつのモニュメント、アルバート公記念碑とロイヤル・アルバート・ホールの間を通っています。
建物は文化施設で、政府から資金援助を受けない財政的に独立した登録慈善団体が運営しています。
数々の素晴らしいイベントの会場として設立され、コンサートや展覧会、バレエ、フェスティバル、講演、ダンスコンテスト、詩のレビュー、そしてなんとサーカスまで開催されています。


ロイヤル・アルバート・ホール

ロイヤル・アルバート・ホールはアルバート公の発案により、1851年のロンドン万博後、年内に着工されました。
アルバート公は、芸術と科学に対する知識、理解、認識を高めるために、文化の柱となるようなものを作りたいと考えていました。
建物は当初、「セントラル・ホール・オブ・アート・アンド・サイエンス」という名前でしたが、アルバート公が早すぎる死を迎えたとき、その栄誉を称え、公の名を冠した名称へと変更されました。
その後すぐに、アルバート公と懇意にしていた協力者が建物の完成を請け負うことになり、ローマの円形劇場の構造にインスピレーションを得て、まずフランシス・フォークに設計を委ね、王室の別の技師ヘンリー・スコットに引き継がせました。
ホールは女王自身によって1871年開場されました。
ここではコンサートやさまざまなパフォーマンスを鑑賞するだけでなく、ベテランのガイドによる有料ツアーも利用できます。ガイドは1日かけて建物の歴史を紹介するほか、ホールの最も秘められた、普段は立ち入ることのできない場所(ギャラリーや女王のプライベートアパートメントなど)に見学者を案内し、舞台裏や舞台そのものの秘密についても教えてくれますよ。


アルバート公記念碑

特派員

  • ジャンフランコ・ ベロッリ
  • 年齢子(ねずみ)
  • 性別
  • 職業ブロガー/ミュージシャン

私がロンドンに引っ越してきたのは2年以上も前ですが、ロンドンの外国人居住者向けのニュースレターで、この大都市での体験や新しく引っ越してきた外国人向けのアドバイスを紹介するようになったのは昨年からです。ロンドンはとてもダイナミックな街で、だれもが楽しめるものがたくさんありますが、迷うことなく満喫するためには地元の人の目線を参考にすることが大切です。みなさんにロンドンの隠れた魅力をお伝えするガイドになりたいと思っています。

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