• 2021.07.09
  • ロンドンだより:ロックダウンが社会生活におよぼす影響について
イギリス由来の変異株に続いて、このところイギリス政府はインド型変異株「デルタ」に対する懸念を強め、当初6月21日に予定されていたロックダウン全面解除の日程の延期を決定しました。
都内ダウニング街に本部を構えるイギリス政府からの正式な発表によると、国内でこの変異ウイルスによる感染が急速に拡大しているため現在実施中の制限を解除する計画を、日程は未定だが先に延ばす可能性があり、したがってグリーンリスト記載の数か国を除いて、海外への観光目的の渡航に対する制限も解除が延期されるとのことでした。ボリス・ジョンソン首相はこのニュースの中で、「ロックダウンの解除は6月に予定していた日程よりもまだ先まで待たなければならない」と述べ、国民に慎重な行動を呼びかけました。
ハンコック保健相によれば、インドで初めて確認された変異株による感染が全国的に拡大しており、ここ数日は感染者数が1日ごとに増加していますが、幸いにも死者数は横ばいでかなり少数とのことです。
科学者たちは、このインド変異株はイギリス由来の変異株に比べて強い感染力をもつと考えているようですが、幸いにも現在接種中のワクチンはこの変異株に対してほぼ有効であるともみています。
レストランやパブ、屋内のショーは営業中ですが、ソーシャルディスタンスの確保とマスク着用は依然として義務づけられています。
コロナウイルスのせいで「何もかもダメになってしまった」と言う友人がいます。私も同じように感じているので、彼の言いたいことがよくわかります。
今回のパンデミックで人々は警戒心を強くし、また、疑い深くもなりました。
そんな状況でも前向きにとらえて「パンデミックが終息したらみんなよくなるよ」(残念ながらまだ終息していませんが)と言う人たちもいましたが、残念ながら私はそこまで前向きにはなれません。
ここで大きな問題になっているのは孤独感。大都市ではいっそう強く感じられます。
多くの「友人」は外に出るのを怖がっていて、外出すると落ち着かない人がいるのもわかっているので私から遊びに行こうと誘うのはちょっと気が引けます。
ホームパーティーにバーベキュー、ポットラック(ありあわせの料理や持ち寄りで開く気楽なパーティー)もなくなって、もはや存在しない過去の思い出のような気がします。
今までに味わったことのない感情ですし、悲しい気持ちになります。
このきわめて困難な状況によって人々の距離は縮まるどころか、さらに遠くなってしまっています。
だからといって今回の投稿を悲劇めいた内容にするつもりはありません。だってロンドンの街は今も活気に満ちていますし、新たな出会いの機会もたくさんあるのですから(もちろんしかるべき予防対策をしたうえでのことですが)。
この街なら新しい友だちを作る方法は色々あります。
「友人がいないのはおそらく求めないからだ」という言葉がありますが、少なくともロンドンではこれほど真実を語っているものはありません。
そして何といっても大事なのは数じゃなくて質!
ずっと部屋に閉じこもっていても、ドアをノックしに来てくれる人なんてそうそういませんから、まずは家から出てみましょう!
ロンドンでは一人でパブに行っても(おそらく私の母国イタリアほどには)変に思われたりはしませんから、パブに入ってテーブルに座り、ビールやバーガーなど好きなものを注文して、店内のだれかととりとめのない会話を交わしたり、目が合ったら世間話をしてみてはどうでしょう。
新型コロナウイルスによってさまざまな事態が引き起こされて以来、私自身はまだトライしていませんが、いますでに外に出ている人たちは、新たな人との出会いも求めて外出している(先程も言ったようにしかるべき対策をしたうえで)はずでしょうし、そうであればいいなと私は思っています。
以前なら講座に参加するのも友だち作りには絶好の機会でしたが、今は大半がオンラインでの実施に切り替わっていて事情が異なるようです。
ただ、ロンドン都内の公園ではフィットネスのコースが数多く開催されています。ご存じのように、体を動かすアクティビティは健康維持に役立ちますが、それだけじゃないんです。
これは、ある特定の競技や活動に自分と同じように熱心に打ち込んでいる人たちとの新たな出会いのチャンスでもあるんです。私は、一人でトレーニングを続けるのではなくて、こういう場から新しい人との出会いを始めてみようと考えています。いずれにしても屋内よりも屋外にいるほうが安全ですし、久しぶりにグループでのアクティビティに参加するのも楽しいと思います。
ピラティスからヨガにいたるまで、さまざまなアクティビティの講座があります。
だって、ロックダウンが解除されたら減量しなきゃならない人が(私も含め)たくさんいるでしょうからね!


屋外でのグループトレーニング

特派員

  • ジャンフランコ・ ベロッリ
  • 年齢子(ねずみ)
  • 性別
  • 職業ブロガー/ミュージシャン

私がロンドンに引っ越してきたのは2年以上も前ですが、ロンドンの外国人居住者向けのニュースレターで、この大都市での体験や新しく引っ越してきた外国人向けのアドバイスを紹介するようになったのは昨年からです。ロンドンはとてもダイナミックな街で、だれもが楽しめるものがたくさんありますが、迷うことなく満喫するためには地元の人の目線を参考にすることが大切です。みなさんにロンドンの隠れた魅力をお伝えするガイドになりたいと思っています。

ジャンフランコ・ ベロッリの記事一覧を見る

最新記事

おすすめ記事

リポーター

最新記事

おすすめ記事

PAGE TOP