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  • 2022.09.20
  • ロンドン便り:キャッシュレスな新しい社会へ
イギリスではキャッシュレス化が進んでいます。銀行口座の開設も、アプリをダウンロードしさえすれば、テレビでCMを1つ見ている間に手続き完了…ほんとに簡単であっという間にできるようになりました!
ロンドンではスマートフォンによって電子決済の利用が一層拡大しています。高齢者の中には今もカードを使うことに抵抗を感じる人がいますが、今後10年のうちにイギリスはキャッシュレスの国へと進んでいくでしょう。
この国の人々はさまざまな技術を使うことに慣れていますし、現金を受け取ってくれる店がほとんどなくなってきたこともキャッシュレス化の動きを後押ししています。
もちろん、法律上は現金での支払いにも対応しなければならないのですが、お店に釣銭を用意していないケースも多く、基本的に現金ではなくデビットカードかクレジットカードを使わざるを得ないというのが現状です。
キャッシュレスのシステムを機能させるには、経済の仕組みが非常に重要です。イギリスでは家族経営の店はゼロに近く、ほとんどがフランチャイズのチェーン店なのです。
一般の家庭も電子決済の利用度は高く、収支の確認や家計の管理がいつでも簡単にできるようになりました。
一日の終わりにはその日の収入がリアルタイムですべて確認できますし、インターネットバンキングや電子レシートを使えば支出の管理も楽ちんです。
デビットカードやクレジットカード(あるいはスマートフォンのGoogle PayやApple Pay)による電子決済はパンデミック以前からかなり普及してきてはいましたが、このコロナ禍で衛生上の理由から非接触型の決済が求められる昨今、キャッシュレス社会への移行がさらに進んでいるのは間違いありません。
ロンドンに住み始めてずいぶんになりますが、財布に現金が入っていたことは滅多にありません(ただし、チップを渡したり路上の屋台で何か買ったりするときは別。こういうところでも、カードは使えますが)。
この国の人々は何の心配もせず何の問題もなく、簡単にこうした変化に適応してきました。
バスや地下鉄を利用するときも、運賃はデビットカードで支払い、切符を買う必要すらありません。ただし、定期券を使う人や希望する人については今後もオイスターカードが利用できます。
ロンドンのバスも運賃の現金払いを完全に廃止しました。
イギリス人の健全な実用主義は一国を治めるには最も有効な考え方だと思います。一方、海峡の向こうのヨーロッパでは、現金払いを受け入れるべきか、さらには脱税を封じる最善の手立ては何かについて今なお議論が続いているようです。
イタリアではカードの受け入れすらまだ義務づけられておらず、多くの店がカードの利用を拒んだり、政府への納税を免れようと「カードを読み取る機械が動いていない」と嘘をついたりしているのが現状です。
それに対しイギリスでは、これまで政府がカードの受け入れを義務づけたことはないのに、お店や商店では例外なくカードでの支払いが可能です。
これは、人々が日常的にカードを使い、カードが便利であるために自ずと定着してきたのでしょう。
と同時に、キャッシュレス化には店側の現実的な動機という後押しもありました。銀行の手数料が低額のため、ガムを1箱買ってもらうだけでも売る側は利益が得られます。イタリアはその逆で、客がカード払いを選ぶと商店はべらぼうに高い税金を納めなければなりません。
カードを使用するデメリットとして、不正に複製されるリスクを指摘する人もいますが、デメリットを確実に上回るメリットがあります。
カードで決済すれば支払いはすべて追跡できますから、脱税はなくなるし、小銭を確認する手間もないので支払額を間違うこともありません。
何か隠し事があるなら、自分の行動がすべて把握されてしまうことは確かにマイナス面ではありますが、何も悪いことや違法なことをしていないのであれば、カードの利用はメリットしかないのでは?

特派員

  • ジャンフランコ・ ベロッリ
  • 年齢子(ねずみ)
  • 性別
  • 職業ブロガー/ミュージシャン

私がロンドンに引っ越してきたのは2年以上も前ですが、ロンドンの外国人居住者向けのニュースレターで、この大都市での体験や新しく引っ越してきた外国人向けのアドバイスを紹介するようになったのは昨年からです。ロンドンはとてもダイナミックな街で、だれもが楽しめるものがたくさんありますが、迷うことなく満喫するためには地元の人の目線を参考にすることが大切です。みなさんにロンドンの隠れた魅力をお伝えするガイドになりたいと思っています。

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