• 2023.07.10
  • ロンドンの暮らしとライブ演奏
どう考えても、ロンドンの天気は最高とはいえません。
食べ物はというと、選択肢が幅広くて種類も豊富です…が、残念ながらどう見ても街の強みにはなりません。
例えば世界のとある場所が短期または長期で滞在する価値のある場所かどうかを知りたい場合、判断に役立つ最も重要なパラメーターは一般的に天気と食べ物です。この2つが、街の強みだと言い張れるだけの余地がなく、魅力として認められないのなら、きっと以下の名言こそが真実を語っていると言えるでしょう。「ロンドンに飽きた者は人生に飽きた者である。」
芸術や文化、展覧会やショー、劇場や映画館、博物館や美術館(ほとんどが入場無料!)、ロンドンは世界有数の国際色豊かな多民族都市であり、国際的なアートシーンでは誰もが認める中心的存在です。
シャーロックホームズに始まり『ハリー・ポッター』シリーズに登場するキングス・クロス駅の9と3/4番線に至るまで、文学作品の舞台としても理想的な街であり、ファッションやデザイン、さらには音楽についても重要な役割を担う中心地の一つなのです。

ビートルズの超有名なアルバムのジャケットを飾り不朽の名声を得た、アビイ・ロードの横断歩道は車や人の往来が絶えませんが、ブリティッシュ・インヴェイジョン(訳註:1960年代半ばに音楽をはじめとする英国文化が米国を席巻した現象)がこの地から始まり、リバプール出身の4人の若者が英国音楽を世界に知らしめたことをいつも思い出させてくれます。
ジョン・レノンとパートナーのオノ・ヨーコが演奏した伝説的ライブハウス「マーキー・クラブ」(The Marquee Club)は常に重要な会場であり続けてきました。これまでこのクラブで演奏したロックやジャズ、ブルースのアーティストは数知れず、ローリング・ストーンズやデヴィッド・ボウイ、クイーンズ、ピンク・フロイドはほんの一例にすぎません。
閉鎖されたことも度々で(いろいろと問題が生じたため)、同じくらい何度も再開されてきました。現在、再開するか当面再開を見送るかどうかについて議論されています。
さて、ロンドンのウェスト・エンドはロイヤル・オペラ・ハウスをはじめとする劇場と中央広場が有名な地区で、広場では品ぞろえ豊かな果物や野菜のマーケットが開かれています。
この地区にはロンドンの人々が仕事帰りに同僚とちょっと一杯飲みに行く伝統的な店がたくさんあります(仕事終わりのおいしい一杯を飲みながらイギリス英語でおしゃべりするのは、親睦を深めるには最高の方法ですね)。
また、ロンドンはハード・ロック・カフェ1号店がオープンした場所でもあります。米国からやって来た2人の青年が1971年、イギリス人にアメリカ文化を楽しんでもらえるレストランをこの地に創業しました。ただ、ハード・ロック・カフェが成功した本当の理由は、音楽シーンを賑わせてきた名だたるアーティストたちの所有品およそ8万点にもおよぶ膨大なコレクションが、現在世界各地のさまざまな店舗で展示されているためで、人々が店を訪れる大きな理由にもなっています。
エルトン・ジョンやスティングといった偉大なアーティストも、この有名なロンドンの1号店でライブを行いました。店内で展示される最も貴重なアイテムの中には、ジョン・レノンやエルビス・プレスリー、ジミ・ヘンドリックス、ジョニー・キャッシュのギターのほか、マドンナやマイケル・ジャクソン、プリンスなどのアーティストのステージ衣装や、ビートルズゆかりの思い出の品も見られます。

ニューヨークと同じく、眠らない街ロンドン。
この街はさまざまな矛盾を抱え、熱狂に包まれる中、ありとあらゆるものを備えています。人々を楽しませる方法を知っていて、ナイトライフを楽しむための選択肢は無数にあり、あらゆる趣向を満たしてくれます。と同時に常に活動しており、まさしく鼓動する心臓として止まることなく動いています。
一日を上機嫌で締めくくりたいなら、ぜひ正真正銘、本物のソーホーへ行ってみましょう。街一番のおしゃれなプライベートクラブが軒を連ねています。
この地区は徒歩で移動しやすく、ソーホースクエア(近くにはロンドン屈指の美しい一角で立派な聖パトリック教会がある)にほど近いロニー・スコッツ・ジャズ・クラブで、ジャズ音楽に耳を傾けながらビールを楽しむのもいいですね。世界最古のジャズクラブとされており、まさしく音楽界にとって時代の象徴ともいえる存在です。チケットが売り切れることもしょっちゅうですが、間違いなく行くだけの価値はあります。
1960年代、ソーホーはミュージシャンのほかザ・フーを始めとするバンドが集う場所となっていましたが、何と言ってもジミ・ヘンドリックスがアーティストとしてロンドンで初めてメディアに正式にパフォーマンスを披露したクラブとして知られています。

カーナビー・ストリートは一世を風靡した「スウィンギング・ロンドン」(Swinging London、訳註:1960年代にファッション、音楽、映画などを中心にロンドンで開花した若者文化で世界的に注目を集めた)の発信地でした。
ビートルズやポップアート、ミニスカートなどに代表される、文化の大革新が起きた時代です。
今もこの辺りでは、ライブ演奏が毎日楽しめるお勧めの会場がいくつかあり、毎週日曜日と月曜日には入場無料のジャムセッションが開催されています。
カーナビー・ストリートに建ち並ぶ会場は普段はゆったりした雰囲気で、国際的なアーティストのコンサートなども開催しています。
また同じ通りにはブルースのライブ演奏が楽しめるバーもあります。


ジャズクラブ

どんな期待にも応えてくれる街、ロンドン。

特派員

  • ジャンフランコ・ ベロッリ
  • 年齢子(ねずみ)
  • 性別
  • 職業ブロガー/ミュージシャン

私がロンドンに引っ越してきたのは2年以上も前ですが、ロンドンの外国人居住者向けのニュースレターで、この大都市での体験や新しく引っ越してきた外国人向けのアドバイスを紹介するようになったのは昨年からです。ロンドンはとてもダイナミックな街で、だれもが楽しめるものがたくさんありますが、迷うことなく満喫するためには地元の人の目線を参考にすることが大切です。みなさんにロンドンの隠れた魅力をお伝えするガイドになりたいと思っています。

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